17日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり91銘柄、値下がり127銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は反落。14日の米国市場でNYダウは続伸し、360ドル高となった。4月小売売上高などの経済指標が市場予想を下回り、長期金利が低下。疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスワクチン接種後の新指針を発表し、経済活動再開への期待も高まった。週明けの日経平均はこうした流れを引き継いで225円高からスタートしたが、寄り付き直後をこの日の高値に失速。引き続き米インフレ加速などへの懸念は根強く、後場には27632.53円(前週末比451.94円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前週末比259.64円安の27824.83円となった。東証1部の売買高は11億6498万株、売買代金は2兆4591億円だった。業種別では、非鉄金属、海運業、サービス業が下落率上位だった。一方、不動産業、その他製品、空運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%となった。
値下がり寄与トップは東エレク、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約92円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはフジクラで15.36%安、同2位は三菱マテリアルで9.64%安だった。フジクラの22年3月期は200億円で前期比18.1%の減益見通しと公表、成長鈍化は想定内ながら、2ケタ減益ガイダンスには失望感が優勢となる形に。三菱マテリアルは、先週末に21年3月期の決算と22年3月期見通しを公表。今期経常利益は370億円で前期比16.9%減益の見通しとしており、コンセンサス(200億円程度)を下振れたことで売りが先行する展開に。
一方、値上がり寄与トップはヤマハ発、同2位は資生堂となり、2銘柄で日経平均を約16円押し上げた。ヤマハ発は、先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は483億円で前年同期比89.8%増益となり、通期計画も従来の1100億円から1300億円に上方修正した。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップもヤマハ発で9.06%高、同2位は荏原で8.68%高だった。荏原は、先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は122億円で前年同期比倍増となっている。また、発行済み株式数の5.45%に当たる520万株、200億円を上限とする自己株式の取得実施も支援材料に。
*15:00現在
日経平均株価 27824.83(-259.64)
値上がり銘柄数 91(寄与度+94.55)
値下がり銘柄数 127(寄与度-354.19)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ヤマハ発 2972 247 +8.89
資生堂 7697 196 +7.06
アサヒ 5033 191 +6.88
トヨタ 8648 170 +6.12
電通G 3470 120 +4.32
スズキ 4361 111 +4.00
住友不 3603 109 +3.93
ソニー 10330 105 +3.78
信越化 18105 85 +3.06
荏原 5010 400 +2.88
富士フイルム 7143 74 +2.66
アステラス薬 1688.5 14.5 +2.61
大日住薬 2028 66 +2.38
クレセゾン 1331 61 +2.20
協和キリン 3335 55 +1.98
塩野義 5771 46 +1.66
浜ゴム 2200 85 +1.53
ヤマハ 6180 40 +1.44
三井不 2468.5 40 +1.44
日野自 966 38 +1.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 44700 -1710 -61.58
ファーストリテ 86090 -840 -30.25
ソフトバンクG 8431 -97 -20.96
日産化学 5550 -480 -17.29
リクルートHD 4787 -143 -15.45
ファナック 24575 -415 -14.94
エムスリー 6957 -159 -13.74
ダイキン 20970 -335 -12.06
コムシスHD 3200 -315 -11.34
ネクソン 2673 -132 -9.51
第一三共 2633 -69.5 -7.51
バンナムHD 7664 -191 -6.88
コナミHD 6240 -180 -6.48
ホンダ 3238 -89 -6.41
NTTデータ 1656 -34 -6.12
オムロン 8110 -170 -6.12
アドバンテ 9080 -80 -5.76
太陽誘電 4615 -155 -5.58
7&iHD 4790 -152 -5.47
トレンド 5340 -130 -4.68