18日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり195銘柄、値下がり30銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅反発。577.81円高の28402.64円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。
週明け17日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、54ドル安となった。インフレ加速への警戒感が根強く、長期金利の上昇とともにハイテク株などに売りが出た。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は一時21台半ばまで上昇。ただ、連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長が金融緩和縮小の協議は時期尚早との考えを再表明すると、引けにかけて下げ幅を縮めた。一方、日経平均は時間外取引でのNYダウ先物の動向を睨み、米株安を先取りしていたこともあって、本日は押し目買い優勢で106円高からスタート。その後も上げ幅を広げる展開となり、前引けにかけて一時28480.90円(656.07円高)まで上昇した。なお、朝方発表された1-3月期国内総生産(GDP)速報値は実質年率換算で5.1%減と市場予想を下回ったが、株式相場への影響は限られた。
個別では、三菱UFJやブリヂスが決算を受けて買われ、リクルートHDは7%超の上昇となっている。その他売買代金上位もソフトバンクG、トヨタ自、ファーストリテなど全般堅調で、KDDIや第一生命HDの上げが目立つ。また、ティラドやノーリツは決算が好感されて急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂やNECは軟調。決算発表銘柄では日清粉Gの下げが目立つ。また、UMCエレやユニデンHDが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、非鉄金属、保険業、鉄鋼などが上昇率上位で、その他も全般堅調。電気・ガス業とパルプ・紙の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテイリングとなり1銘柄で日経平均を約97円押し上げた。同2位はソフトバンクグループとなり、リクルートHD、KDDI、ファナックなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは日清粉Gとなり1銘柄で日経平均を約3円押し下げた。同2位は大和ハウス工業となり、コムシスHD、トレンドマイクロ、アステラス製薬などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28402.64(+577.81)
値上がり銘柄数 195(寄与度+589.66)
値下がり銘柄数 30(寄与度-11.85)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 88770 2680 +96.51
ソフトバンクG 8634 203 +43.86
リクルートHD 5134 347 +37.49
KDDI 3676 144 +31.11
ファナック 25365 790 +28.45
ダイキン 21535 565 +20.35
東エレク 45170 470 +16.93
エムスリー 7138 181 +15.64
TDK 13810 370 +13.32
オリンパス 2168 84.5 +12.17
アドバンテ 9230 150 +10.80
信越化 18365 260 +9.36
京セラ 6739 127 +9.15
テルモ 3999 63 +9.07
日産化学 5790 240 +8.64
デンソー 7399 237 +8.53
ホンダ 3346 108 +7.78
バンナムHD 7870 206 +7.42
オムロン 8300 190 +6.84
ヤマハ 6350 170 +6.12
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
日清粉G 1738 -82 -2.95
大和ハウス 3205 -37 -1.33
コムシスHD 3175 -25 -0.90
トレンド 5320 -20 -0.72
アステラス薬 1685.5 -3 -0.54
横河電 1767 -13 -0.47
日本ハム 4560 -25 -0.45
大成建 3820 -55 -0.40
AGC 4885 -55 -0.40
東ガス 2272 -51.5 -0.37
日軽金HD 2070 -94 -0.34
大ガス 2172 -46 -0.33
楽天 1319 -9 -0.32
パナソニック 1200.5 -8.5 -0.31
王子HD 696 -8 -0.29
資生堂 7689 -8 -0.29
NEC 5090 -60 -0.22
東レ 679.4 -5.1 -0.18
大林組 943 -5 -0.18
スクリン 9410 -20 -0.14