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日経平均は反落、75日線前に失速、エーザイがストップ高配分

日経平均は反落。7日の米国市場でNYダウは反落し、126ドル安となった。景気敏感株を中心に利益確定の売りに押されたが、アルツハイマー認知症治療薬が米当局の承認を取得したバイオジェンが急騰。東京市場でも同薬を共同開発するエーザイに買いが殺到し、日経平均は26円高からスタートすると、前場中ごろには29140.68円(前日比121.44円高)まで上昇する場面があった。ただ、29200円手前に位置する75日移動平均線に迫ると伸び悩み、アジア株もさえないとあってマイナスに転じた。

大引けの日経平均は前日比55.68円安の28963.56円となった。東証1部の売買高は9億2866万株、売買代金は2兆1864億円だった。業種別では、パルプ・紙、非鉄金属、機械が下落率上位だった。一方、海運業、医薬品、電気・ガス業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の32%、対して値上がり銘柄は64%となった。

個別では、レーザーテックが9%下落し、売買代金と下落率で東証1部トップ。証券各社の投資判断引き下げが相次いだこともあり、利益確定売りが広がった。新中期経営計画を発表したダイキンは物足りない内容と受け止められて3%下落した。その他、ソフトバンクG、トヨタ自、ファーストリテなどが軟調。今期大幅減益見通しを発表したDNCなどは売りがかさんだ。一方、前述のエーザイが買い気配のままストップ高比例配分。エーザイと血液検査キットを共同開発しているというシスメックスも10%近く上昇した。その他、売買代金上位ではソニーG、三菱UFJ、リクルートHDなどが堅調。投資判断・目標株価引き上げが観測された大真空や日電波、5月既存店売上が好感されたオンワードHDなどは急伸した。

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