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毎月10万円貯金しても1億円には届かない。老後破産しないために資産運用すべき理由=川畑明美

人生の3大費用と呼ばれる「マイホーム」「子どもの教育費」「老後資金」の合計を試算すると1億2,388万円となります。貯金だけでこの金額を用意するのは難しいため、資産運用が必要なのです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

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プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

「マイホーム」「教育費」「老後資金」で1億2,388万円が必要

資産運用がどうして大事なのか?それは、人生にかかる費用がとても莫大だからです。

人生の3大費用と呼ばれる「マイホーム」「教育費」「老後資金」だけでもどれくらいの支出になるのか、計算してみましょう。

平均でも、住宅費は約4,270万円、教育費は子ども1人当たり約993万円、老後の年金でまかなえない生活費は約2,100万円、さらに介護費用を入れるとご夫婦で4,032万円です。

これだけでも、1億2,388万円です。

毎月10万円コツコツ貯めても全然たりない

サラリーマンの生涯年収は、約2億円と言われています。それなのに、この人生の3大費用だけで1億2,388万円なのです。

この資金、どのくらい貯金をしたら捻出できるのでしょうか?

例えば、毎月のお給料から10万円、夏冬のボーナスから10万円ずつ、合計で年間140万円の貯金ができたとします。

社会人になってすぐに10万円の貯金を23歳から60歳までの37年間貯めても、年140万円 × 37年 = 5,180万円 なのです。

ええっ!それだけ?と思いますよね。毎月10万円とボーナス10万円×2回を60歳まで貯め続けても、5,180万円なのです。

Next: 貯金可能な10万円を「資産運用」にまわさないと老後破産まっしぐら



10万円を「資産運用」にまわさないと老後破産確定

資産運用しなければ、マイホームも購入できませんし、子どもを大学に行かせることもできません。それどころか、老後の年金の不足分も貯められずに、老後破産してしまいます。

なので、資産運用が大事になるわけです。

同じ10万円を37年間、平均で7%で運用できると約2億965万円になります。大きく違いますね。複利の効果ってすごいですよね。

ちなみに、住宅ローンも複利効果が効いています。マイナスの資産運用とも言えますね。

複利をマイナスに使うのと資産に使うのでは、どちらが良いですか?

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image by:fizkes / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2021年6月5日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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