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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米FOMC後の金利高一服で利益確定売りも

17日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米連邦公開市場委員会(FOMC)による予想外のタカ派的見解で、ドル買い基調は継続の見通し。ただ、米金利高が一服すれば、110円台後半の利益確定売りに下押しされる可能性もある。

15-16日に開催されたFOMCで、委員による金利見通しから利上げ時期が従来よりも前倒しされ、市場では想定外にタカ派的な内容と受け止められた。それを受けたドル買いでユーロ・ドルは一時1.20ドルを割り込み、ドル・円は110円70銭台に浮上。本日アジア市場もおおむねその流れを受け継ぎ、ドル買いに振れやすい地合いが続く。ただ、日経平均株価の大幅安で日本株安を嫌気した円買いが観測され、ドル・円は110円後半で伸び悩む。

この後の海外市場では、FOMCの政策方針を消化する展開に。連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCでの討議を踏まえ、政策金利の据え置きを決定。ただ、2023年末までに2回の利上げを示唆している。米長期金利は持ち直しており、ドルは目先も上昇基調を維持しよう。ただ、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回を下回ると予想され、金利高は想定しにくい。また、ドルは110円台で利益確定売りが観測され、一段の上昇は抑制されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.0%、速報値:+2.0%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:36.0万件、前回:37.6万件)
・21:30 米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:30.5、5月:31.5)
・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:+1.3%、4月:+1.6%)

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