24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり127銘柄、値下がり92銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は小幅反発。45.23円高の28920.12円(出来高概算4億1000万株)で前場の取引を終えている。
23日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、71ドル安となった。前日のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて当面、大規模な金融緩和が維持されるとの期待から上昇する場面もあったが、景気敏感株に売りが出て下落へ転じた。一方、長期金利の伸び悩みからハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は+0.1%と3日続伸、連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均はNYダウの下落を受けて63円安からスタートすると、朝方には一時28758.37円(116.52円安)まで下落。その後、ソフトバンクGやエーザイといった主力株に買いが入ってプラス圏に切り返し、前場中ごろを過ぎると28935.34円(60.45円高)まで上昇する場面があった。
個別では、前述のソフトバンクGとエーザイが3~4%の上昇。エーザイは米バイオジェンと共同開発中のアルツハイマー病治療薬について、米当局から画期的な新薬候補に指定されたと発表している。トヨタ自、任天堂、ファーストリテなどは小じっかり。アイダや日新薬は一部証券会社の強気の投資判断を手掛かりに買われているようだ。また、オリバーなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、キーエンスが2%超下落し、レーザーテックや東エレクは小安い。中長期経営計画を発表したヤクルトは材料出尽くし感から売りがかさんでいるようだ。また、このところ賑わっていたタムラ製が利益確定売りに押され、Jリースなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉱業、非鉄金属、鉄鋼などが上昇率上位。一方、その他金融業、不動産業、空運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は43%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクグループとなり1銘柄で日経平均を約51円押し上げた。同2位はエーザイとなり、エムスリー、ホンダ、セコムなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約14円押し下げた。同2位はダイキンとなり、ファナック、第一三共、信越化などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28920.12(+45.23)
値上がり銘柄数 127(寄与度+134.00)
値下がり銘柄数 92(寄与度-88.77)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 7923 235 +50.78
エーザイ 12550 480 +17.29
エムスリー 7799 90 +7.78
ホンダ 3564 81 +5.83
セコム 8617 121 +4.36
スズキ 4759 77 +2.77
富士フイルム 8077 64 +2.30
トヨタ 9844 62 +2.23
トレンド 5800 60 +2.16
テルモ 4463 13 +1.87
住友鉱 4575 102 +1.84
ミネベアミツミ 2838 47 +1.69
SUBARU 2252.5 46.5 +1.67
大日住薬 2323 45 +1.62
電通G 3975 45 +1.62
塩野義 5660 36 +1.30
アルプスアル 1197 30 +1.08
花王 6741 28 +1.01
味の素 2823 26.5 +0.95
カシオ 1919 25 +0.90
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 9990 -200 -14.40
ダイキン 20805 -195 -7.02
ファナック 26495 -120 -4.32
第一三共 2447 -28.5 -3.08
信越化 18250 -85 -3.06
JPX 2522 -74.5 -2.68
東エレク 48680 -70 -2.52
日東電 8320 -70 -2.52
資生堂 7902 -66 -2.38
KDDI 3461 -11 -2.38
オリンパス 2279 -15.5 -2.23
中外薬 4329 -20 -2.16
オムロン 8540 -60 -2.16
ネクソン 2454 -29 -2.09
京セラ 6830 -28 -2.02
TDK 13140 -50 -1.80
デンソー 7667 -43 -1.55
NTTデータ 1717 -8 -1.44
キッコーマン 7370 -40 -1.44
三菱電 1671.5 -38 -1.37