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米国株見通し:上値の重い展開、感染再拡大不安が業績期待をかき消すか

S&P500先物       4301.25(-17.25) (17.09現在)
ナスダック100先物   14651.75(-18.75) (17:09現在)

17時09分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は揃って軟調に推移。NYダウ先物も208ドル安と軟調。欧州株式市場も総じて軟調で、英FTSE100や独DAX、仏CAC40など主要な株価指数は1%以上下げている。時間外取引のNY原油先物は前日比1.20ドル安の70.61ドルでの推移となっている。こうした流れから、週明け19日の米株式市場は軟調な形で始まりそうだ。

今週も4-6月期決算が続々と発表されるなか、前週末にかけて主要株価指数は下落していることもあり、自律反発を狙ったところに業績期待の買いが入る可能性もある。

しかし、世界的に新型コロナウイルスのデルタ変異株が猛威を振るっている。東南アジアなどで感染が再拡大しているほか、前週には米国でもカリフォルニア州でマスク着用の義務化が再導入されるなど警戒感が徐々に高まってきている。

経済指標にピークアウト感が出てきている中での感染再拡大とあって、先行き不透明感が世界経済の減速懸念を強めかねない。先行きの警戒感を示す恐怖指数とも呼ばれるVIX指数も、警戒水準とされる20ptを窺う位置にまで上昇してきている。リスクオフムードが一段と強まるようなことになると、主要株価指数は直近まで最高値を更新していただけに、売りに拍車がかかりそうで、警戒が必要だ。

なお、本日はIBMの決算が予定されているほか、経済指標では7月NAHB住宅市場指数が予定されている。

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