27日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり179銘柄、値下がり43銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は3日続伸。98.79円高の27932.08円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えている。
週明け26日の米株式市場でNYダウは5日続伸し、82ドル高となった。6月新築住宅販売件数の減少など低調な経済指標を嫌気して下落する場面もあったが、企業決算への期待が支えとなり、主要株価指数は揃って過去最高値を更新した。本日の東京市場でも米株高を好感した買いが先行し、日経平均は78円高からスタートすると、前場中ごろを過ぎ28036.23円(202.94円高)まで上昇する場面があった。ただ、前日と同様に28000円近辺では上値が重く、伸び悩む展開となった。国内での新型コロナウイルス感染状況や今後発表される企業決算、それに直近急落した中国株の動向を見極めたいなどとの思惑から、一段の上値追いの動きは限られた。
個別では、レーザーテックなどが堅調で、トヨタ自や任天堂もまずまずしっかり。ニッケル相場の戻りが報じられ、住友鉱は4%を超える上昇となっている。日本製鉄などの鉄鋼株も上げ目立つ。決算発表銘柄ではコーエーテクモなどが買われ、ピーシーエーはストップ高水準での買い気配となっている。一方、ソフトバンクGや日本電産が前日に続きさえない。楽天グループは米格付け会社が発行体格付けを投機的水準に引き下げ、7%超の下落となっている。日東電や富士通ゼは決算評価こそ悪くないが、材料出尽くし感から軟調。また、インソースなどが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。海運業、医薬品、精密機器の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は33%となっている。
値上がり寄与トップはリクルートHDとなり1銘柄で日経平均を約11円押し上げた。同2位はダイキンとなり、アドバンテスト、TDK、京セラなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはエーザイとなり1銘柄で日経平均を約8円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、日東電工、楽天グループ、エムスリーがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27932.08(+98.79)
値上がり銘柄数 179(寄与度+150.26)
値下がり銘柄数 43(寄与度-51.47)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リクルートHD 5799 102 +11.02
ダイキン 22885 240 +8.64
アドバンテ 9370 100 +7.20
TDK 13380 200 +7.20
京セラ 6888 93 +6.70
ファーストリテ 75940 130 +4.68
ソニー 11085 110 +3.96
住友鉱 4483 203 +3.66
太陽誘電 5480 100 +3.60
安川電 5420 100 +3.60
アサヒ 5124 92 +3.31
エプソン 1938 45 +3.24
ファナック 25445 90 +3.24
テルモ 4268 22 +3.17
信越化 17810 75 +2.70
電通G 3910 60 +2.16
NTTデータ 1756 12 +2.16
三井不 2629.5 56.5 +2.03
トヨタ 9885 56 +2.02
コナミHD 6250 50 +1.80
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 9233 -223 -8.03
ソフトバンクG 7071 -35 -7.56
日東電 8110 -200 -7.20
楽天 1213 -100 -3.60
エムスリー 7519 -41 -3.54
中外薬 4147 -29 -3.13
アステラス薬 1907 -14.5 -2.61
協和キリン 3665 -70 -2.52
大日住薬 2227 -55 -1.98
セコム 8320 -48 -1.73
大塚HD 4475 -31 -1.12
オムロン 9240 -30 -1.08
ネクソン 2300 -12 -0.86
7&iHD 4987 -23 -0.83
東エレク 45350 -20 -0.72
塩野義 5955 -15 -0.54
第一三共 2252.5 -4 -0.43
コムシスHD 3075 -10 -0.36
キッコーマン 7120 -10 -0.36
トレンド 5890 -10 -0.36