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日経平均は140円高でスタート、ソニーGや武田薬などが上昇

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27722.61;+140.95
TOPIX;1928.19;+8.54

[寄り付き概況]

 29日の日経平均は140.95円高の27722.61円と反発して取引を開始した。前日28日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は127.59ドル安の34930.93ドル、ナスダックは102.01ポイント高の14762.58で取引を終了した。疾病管理予防センター(CDC)による室内でのマスク着用に関するガイダンス変更を受け新型コロナ・デルタ株流行への警戒感が再燃したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和縮小の道筋を示すとの思惑などから金利上昇を警戒し、寄り付き後、下落。その後、FOMCの声明やパウエル議長の会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明され金利が低下に転じると、ダウは下げどまった。一方で、ナスダック総合指数は上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。日本時間の今日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見などが大きな波乱なく通過し、昨日の米株式市場でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことなどが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、中国当局による中国企業への規制強化が懸念されているが、昨日の香港ハンセン指数が大幅に上昇したことも、ひとまず市場の安心感となった。一方、新型コロナの全国の新規感染者が昨日、初めて9000人を超えるなど、感染が急速に拡大しており、経済への悪影響が一段と警戒されたが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11-17日に国内株を2079億円買い越し、18-24日に585億円売り越した。今日はデリバリーコンサルティングがマザーズに上場した。

 セクター別では、精密機器、輸送用機器、非鉄金属、医薬品、ゴム製品などが値上がり率上位、海運業、その他製品、建設業、空運業、倉庫運輸関連などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、ソニーG、武田薬、リクルートHD、ホンダ、マツダ、コマツ、スクリーンHD、ルネサス、SUMCO、東京ガス、安川電、良品計画などが上昇。他方、任天堂、エムスリー、TDK、ZHD、キヤノン、積水ハウス、シマノ、小糸製などが下落している。

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