29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり90銘柄、値下がり126銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は反発。105.62円高の27687.28円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。
28日の米株式市場でNYダウは続落し、127ドル安となった。新型コロナウイルス・デルタ型の感染拡大を受けて売り優勢となったが、連邦公開市場委員会(FOMC)後にパウエル連邦準備理事会(FRB)議長が利上げ開始時期は「ずっと先であることは明白」などと発言すると下げ渋った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.7%の上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.8%の上昇となった。本日の東京市場でも好決算の半導体関連株などに買いが先行し、日経平均は140円高からスタートすると、前場中ごろには一時27794.36(212.70円高)まで上昇した。ただ、国内での新型コロナ感染拡大、中国株の不安定感が増していることなどへの懸念はくすぶり、その後失速する展開となった。
個別では、日産自とアドバンテスが6~7%の上昇。決算を好感した買いが広がり、東京機などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。ソフトバンクGやソニーGも堅調ぶりが目立ち、トヨタ自は小幅に上昇。また、決算発表銘柄ではほかにSCREENなどが買われている。一方、サイバーが商いを伴って7%近い急落。スマートフォンゲーム「ウマ娘」のヒットで好決算だったが、材料出尽くし感が広がった。エムスリーやTDKも同様でやや下げが大きい。その他、レーザーテックや任天堂が軟調となり、アイモバイルなどは東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、精密機器、電気機器、情報・通信業などが上昇率。一方、海運業、陸運業、倉庫・運輸関連業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄数は1026、対して値下がり銘柄数は1029と拮抗している。
値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約40円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、ファーストリテ、ファナックなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはTDKとなり1銘柄で日経平均を約19円押し下げた。同2位はエムスリーとなり、KDDI、サイバーエージェント、キヤノンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27687.28(+105.62)
値上がり銘柄数 90(寄与度+206.44)
値下がり銘柄数 126(寄与度-100.82)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 9690 550 +39.61
ソフトバンクG 6908 163 +35.22
東エレク 45080 700 +25.21
ファーストリテ 74420 460 +16.57
ファナック 25740 335 +12.06
ソニー 11450 315 +11.34
リクルートHD 5699 64 +6.91
テルモ 4338 38 +5.47
太陽誘電 5590 120 +4.32
安川電 5430 120 +4.32
オリンパス 2282.5 29 +4.18
ホンダ 3531 49 +3.53
信越化 17740 95 +3.42
ダイキン 22815 90 +3.24
アステラス薬 1919.5 14.5 +2.61
スクリン 9650 350 +2.52
武田 3745 45 +1.62
日産自 635.1 41.4 +1.49
コマツ 2854 36.5 +1.31
ヤマハ発 2726 35 +1.26
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
TDK 12730 -540 -19.45
エムスリー 7175 -170 -14.69
KDDI 3429 -22 -4.75
サイバー 2048 -152 -4.38
キヤノン 2526.5 -68 -3.67
エプソン 1887 -38 -2.74
日立建 3125 -70 -2.52
セコム 8308 -68 -2.45
バンナムHD 7106 -54 -1.94
積水ハウス 2183.5 -53.5 -1.93
大日住薬 2123 -52 -1.87
味の素 2835 -51.5 -1.85
7&iHD 4971 -46 -1.66
花王 6745 -44 -1.58
塩野義 5901 -42 -1.51
三井不 2560.5 -41.5 -1.49
コムシスHD 3040 -35 -1.26
エーザイ 9221 -35 -1.26
ブリヂストン 4757 -33 -1.19
スズキ 4473 -30 -1.08