5日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり117銘柄、値下がり98銘柄、変わらず10銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反発。94.71円高の27678.79円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米株式市場でNYダウは反落し、323ドル安となった。ADP社の7月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回った。新型コロナウイルス・デルタ型が世界的に流行していることに加え、クラリダ連邦準備理事会(FRB)副議長が資産購入の縮小(テーパリング)や利上げに関する見通しを示したことも相場を下押しした。一方、長期金利の伸び悩みでハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に3日続伸。本日の日経平均はNYダウ下落を受けて57円安からスタートしたが、値がさハイテク株や好決算銘柄に買いが入り、朝方には27741.55円(157.47円高)まで上昇する場面があった。しかし、中国・上海株や香港株が反落スタートとなったこともあり、買いが一巡すると伸び悩んだ。
個別では、売買代金トップの郵船が9%近い上昇、商船三井は6%の上昇となっている。その他売買代金上位ではレーザーテック、ソニーG、任天堂、東エレクなどが堅調。持分法適用会社だった米社の完全子会社化を発表した楽天グループは7%超上昇し、決算発表銘柄ではユニチャームやテルモが大きく買われている。また、シュッピンなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、前日の取引時間中に決算発表したトヨタ自が小幅ながら続落。ファーストリテも小安く、ソフトバンクGなどはさえない。決算発表銘柄ではいすゞなどに売り。また、リコーが急落し、新日科学などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、海運業、鉄鋼、精密機器などが上昇率。一方、パルプ・紙、鉱業、空運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は53%となっている。
値上がり寄与トップはテルモとなり1銘柄で日経平均を約31円押し上げた。同2位は東エレクとなり、ダイキン、アドバンテスト、ソニーGなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、リコー、エプソン、エムスリーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27678.79(+94.71)
値上がり銘柄数 117(寄与度+168.23)
値下がり銘柄数 98(寄与度-73.52)
変わらず銘柄数 10
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 4479 213 +30.68
東エレク 47250 790 +28.45
ダイキン 25040 370 +13.32
アドバンテ 10100 140 +10.08
ソニー 11305 230 +8.28
オリンパス 2300 44 +6.34
ホンダ 3627 80 +5.76
エーザイ 9046 148 +5.33
リクルートHD 5659 43 +4.65
楽天 1347 94 +3.39
ミネベアミツミ 3050 90 +3.24
郵船 7540 610 +2.20
伊藤忠 3370 58 +2.09
住友商 1567.5 56.5 +2.03
バンナムHD 7243 55 +1.98
ファナック 25105 55 +1.98
塩野義 5716 47 +1.69
クボタ 2268.5 45 +1.62
宝HD 1454 44 +1.58
スクリン 10600 200 +1.44
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6790 -47 -10.16
ファーストリテ 73430 -220 -7.92
リコー 1069 -144 -5.19
エプソン 2015 -41 -2.95
エムスリー 7003 -28 -2.42
コナミHD 5950 -60 -2.16
KDDI 3350 -10 -2.16
協和キリン 3415 -55 -1.98
第一三共 2009 -18 -1.94
7&iHD 4886 -40 -1.44
デンソー 7712 -40 -1.44
スズキ 4474 -38 -1.37
アステラス薬 1786.5 -7.5 -1.35
花王 6760 -37 -1.33
カシオ 1867 -33 -1.19
いすゞ 1396 -62 -1.12
アルプスアル 1146 -30 -1.08
日東電 8260 -30 -1.08
横河電 1684 -27 -0.97
富士通 18410 -265 -0.95