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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨はタカ派も110円台は売り

18日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。焦点の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はややタカ派的とみられ、金利高を手がかりにドル買いに振れやすい。ただ、110円台は利益確定売りにより上値の重さが意識されそうだ。

前日の取引で米10年債利回りが小幅に持ち直し、ドル買いに振れやすい地合いとなった。ユーロ・ドルは1.17ドル付近まで弱含み、ドル・円は109円台半ばに値を上げた。本日アジア市場でもおおむねその流れが続き、ドルは下げづらい。アフガニスタン情勢などへの過度な警戒は和らぎ、リスク回避の円買いは縮小。一方、NZ準備銀行は本日の定例会合で利上げを見送ったものの、引き締め方針を維持したためNZドルは値を戻した。

この後の海外市場では、7月に開催されたFOMCの議事要旨が材料視される。会合では雇用情勢の改善とインフレ高進により金融政策の支援を弱めるタイミングが近づいていると指摘しており、比較的タカ派的な内容が見込まれる。ただ、前日の小売売上高など足元の経済指標はパウエル議長の慎重姿勢を裏付ける内容が目立ち、金利の上昇は限定的とみる。また、ドル・円は110円付近で引き続き売りが観測されており、上値の重い展開となろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・7月消費者物価指数(前年比予想:+4.7%、6月:+4.9%)
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.2%、速報値:+2.2%)
・21:30 米・7月住宅着工件数(予想:160.0万戸、6月:164.3万戸)
・21:30 米・7月住宅建設許可件数(予想:161.0万戸、6月:159.4万戸)
・21:30 カナダ・7月消費者物価指数(前年比予想:+3.4%、6月:+3.1%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月27-28日開催分)

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