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日経平均は161円安でスタート、ファーストリテや塩野義薬などが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27581.24;-161.05
TOPIX;1926.08;-9.27

[寄り付き概況]

 27日の日経平均は161.05円安の27581.24円と反落して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は反落。ダウ平均は192.38ドル安の35213.12ドル、ナスダックは96.05ポイント安の14945.81で取引を終了した。企業の好決算を期待し、寄り付き後、上昇。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムでのパウエル議長の演説を控え、数人の地区連銀総裁が新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大にもかかわらず、年内の緩和縮小開始を支持したため、警戒感から下落に転じた。その後、アフガニスタン空港付近での同時多発テロを嫌気し引けにかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。新型コロナ感染拡大による経済への悪影響や、自民党総裁選、衆院選などを絡めた政治の先行き不透明感に加え、今晩開かれるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言内容への警戒感や、アフガニスタンの首都カブールの国際空港周辺での爆発を受けた地政学リスクの高まりも意識され、株価の重しとなった。一方、このところ日経平均は上値が重いものの、昨日までの3日間は27700円台で取引を終えており、市場では下値の堅さが意識され、株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された8月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比横ばいだった。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同0.2%下落だった。今日はジェイフロンティアがマザーズに上場した。

 セクター別では、鉱業、その他製品、石油石炭製品、繊維製品、空運業などが値下がり率上位、海運業、パルプ・紙、保険業、医薬品、水産・農林業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、任天堂、ソニーG、ファーストリテ、塩野義薬、ベイカレント、サイゼリヤ、ファナック、ENEOS、HOYA、日本製鉄、デンソー、エムスリーなどが下落。他方、日本郵船、商船三井、松竹、NTT、JINSHD、ヤマハ発、資生堂、ZHD、アドバンテスト、第一三共などが上昇している。

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