3日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり189銘柄、値下がり31銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は5日続伸。243.84円高の28787.35円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。
2日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、131ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数が市場予想より少なく、新型コロナウイルスが感染拡大した昨年3月以降で最低となったことから、景気敏感株を中心に買いが入った。また、原油先物相場の上昇も景気敏感株の買いを促した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.1%上昇し、連日で過去最高値を更新。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで82円高からスタートすると、前引けにかけて大きく上げ幅を広げ、一時28835.57円(292.06円高)まで上昇した。取引時間中としては7月13日以来の高値となる。
個別では、売買代金トップのレーザーテックが6%の上昇で、取引時間中の上場来高値を大幅に更新。外資系証券の強気の投資判断が観測された鉄鋼株も上げが目立ち、JFEが4%超、日本製鉄が3%超上昇している。その他、郵船、ソフトバンクG、トヨタ自などがしっかり。政府のリカレント教育(社会人の学び直し)推進が刺激材料となったBBT、持分法適用会社がミクシィと資本業務提携したセレスはストップ高を付けている。一方、任天堂が小安く、8月の国内ユニクロ既存店売上が大幅減収となったファーストリテもさえない。また、利益確定売りがかさんだベイカレント、決算発表のアインHDなどが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉄鋼、石油・石炭製品、医薬品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。精密機器のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は23%となっている。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約25円押し上げた。同2位はテルモとなり、信越化、ファナック、アドバンテスなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約21円押し下げた。同2位は日産化学となり、ヤマハ、ネクソン、アサヒなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28787.35(+243.84)
値上がり銘柄数 189(寄与度+275.03)
値下がり銘柄数 31(寄与度-31.19)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 48740 710 +25.57
テルモ 4880 133 +19.16
信越化 19095 525 +18.91
ファナック 25230 515 +18.55
アドバンテ 10010 170 +12.24
第一三共 2762.5 107 +11.56
ダイキン 28085 295 +10.62
オムロン 11100 290 +10.44
京セラ 7162 134 +9.65
TDK 11990 240 +8.64
ソフトバンクG 6190 31 +6.70
エムスリー 7788 73 +6.31
アステラス薬 1881 32 +5.76
中外薬 4365 45 +4.86
ソニー 11720 120 +4.32
日東電 8660 110 +3.96
リクルートHD 6481 35 +3.78
キッコーマン 8800 100 +3.60
東海カ 1600 97 +3.49
大塚HD 4854 93 +3.35
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 72590 -610 -21.97
日産化学 6430 -50 -1.80
ヤマハ 6820 -40 -1.44
ネクソン 2154 -15 -1.08
アサヒ 5237 -24 -0.86
ミネベアミツミ 2853 -18 -0.65
KDDI 3410 -3 -0.65
セコム 8363 -13 -0.47
ジェイテクト 962 -12 -0.43
太陽誘電 6650 -10 -0.36
デンソー 7776 -6 -0.22
JR西日本 5150 -58 -0.21
ニチレイ 2859 -11 -0.20
AGC 5430 -20 -0.14
NTT 3030 -9 -0.13
ソフトバンク 1506 -2.5 -0.09
大日住薬 2046 -2 -0.07
京王 5800 -10 -0.07
JR東日本 6892 -16 -0.06
DeNA 1999 -5 -0.05