24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり221銘柄、値下がり3銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は3日ぶり大幅反発。561.49円高の30200.89円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。
米株式市場ではNYダウが22日に338ドル高、23日に506ドル高と大きく上昇した。22日まで開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、次回11月の量的緩和縮小(テーパリング)開始決定が示唆されたものの、想定内と受け止められて安心感が広がった。また、中国恒大集団の債務問題を巡っても、中国政府が目先のドル建て社債の債務不履行(デフォルト)を回避するように指示したと報じられ、不安がひとまず後退した。祝日明けの日経平均はこうした流れを引き継いで502円高からスタートし、3万円台を回復。寄り付き直後には一時30248.72円(609.32円高)まで上昇したが、中国恒大問題の影響を見極めたいとの思惑から上値では戻り待ちの売りが出て、堅調もみ合いの展開となった。
個別では、郵船、川崎船、商船三井といった海運株が揃って6~8%超の大幅上昇となっているほか、その他売買代金上位もソフトバンクG、レーザーテック、ソニーG、トヨタ自など全般堅調。三菱UFJや三井住友といったメガバンク株は米長期金利の上昇、日本製鉄は一部メディアの副社長インタビュー報道を受けて買いが入っているようだ。また、自己株式の消却を発表した国際紙パルプ商事、業績・配当予想を上方修正した古野電などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、信越化やJR西は小安い。22日上場のシンプレクスHDは初日ストップ高水準で取引を終えたが、本日は一転売りに押され、井筒屋などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、全33業種がプラスとなり、海運業、鉱業、鉄鋼、保険業、銀行業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は4%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約42円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、テルモ、ファナックなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは信越化となり1銘柄で日経平均を約3円押し下げた。同2位は第一三共となり、JR西などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 30200.89(+561.49)
値上がり銘柄数 221(寄与度+566.10)
値下がり銘柄数 3(寄与度-4.61)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 77130 1170 +42.13
ソフトバンクG 6628 179 +38.68
東エレク 54520 660 +23.77
テルモ 5472 163 +23.48
ファナック 25480 615 +22.15
オリンパス 2447.5 134 +19.30
ソニーG 12870 510 +18.37
リクルートHD 7090 144 +15.56
中外薬 4271 136 +14.69
バンナムHD 9070 365 +13.14
ダイキン 26235 340 +12.24
コナミHD 7080 330 +11.88
京セラ 7045 164 +11.81
KDDI 3784 41 +8.86
ホンダ 3407 122 +8.79
資生堂 7923 243 +8.75
アドバンテ 11120 120 +8.64
TDK 12470 240 +8.64
トヨタ 10060 240 +8.64
キッコーマン 9470 200 +7.20
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
信越化 20530 -90 -3.24
第一三共 3072 -12 -1.30
JR西日本 5180 -20 -0.07