27日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり163銘柄、値下がり59銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は続伸。109.81円高の30358.62円(出来高概算6億7145万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場でのNYダウは33.18ドル高(+0.09%)と小幅に3日続伸。中国恒大集団のドル建て社債利払いの行方に警戒感がくすぶり、寄り付き後に下落。しかし、世界金融市場への大きな波及は避けられるとの見方が根強く下値も限定的に。8月新築住宅販売件数が予想を上回ったことで景気回復期待も強まり、金融や消費サービス関連などの景気循環株を中心に買われた。一方、米10年国債利回りが約2カ月半ぶりに1.4%台半ばへと上昇するなかハイテク株の上値は抑えられたが、引けにかけては下げ渋り、ナスダック総合指数は0.03%安とほぼ変わらずとなった。
本日の日経平均は29.01円高の30277.82円と小高い水準でスタートすると、取引開始早々に165.80円高の30414.61円まで上値を伸ばした。29日投開票の自民党総裁選が近くづくなか次期政権への期待に加え、緊急事態宣言の9月末での全面解除への期待なども加わり、相場を後押しした。しかし、恒大集団にまつわる懸念は完全に払しょくされていないこともあり、戻り待ちの売りも強く、日経平均は一時マイナス圏に沈む場面もみられた。それでも、押し目買いから前引けにかけては再度上げ幅を拡げる動きとなった。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約84円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは日立で5.25%高、同2位はJR東海で4.81%高だった。緊急事態宣言の9月末での全面解除への期待から、旅行関連の銘柄が強い値動きに。
一方、値下がり寄与トップはダイキン、同2位は東エレクとなり、2銘柄で日経平均を約39円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップもダイキンで3.35%安、同2位は東ソーで3.10%安だった。
*11:30現在
日経平均株価 30358.62(+109.81)
値上がり銘柄数 163(寄与度+213.45)
値下がり銘柄数 59(寄与度-103.64)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 78690 1590 +57.26
ソフトバンクG 6751 124 +26.79
アドバンテ 11270 140 +10.08
トヨタ 10335 235 +8.46
京セラ 7133 72 +5.19
住友不 4130 112 +4.03
キッコーマン 9580 110 +3.96
ホンダ 3469 55 +3.96
豊通商 4870 95 +3.42
ネクソン 1857 46 +3.31
丸井G 2220 90 +3.24
日産化学 7040 90 +3.24
第一三共 3106 30 +3.24
富士フイルム 9879 87 +3.13
ファナック 25510 85 +3.06
JR東海 17340 795 +2.86
信越化 20600 75 +2.70
コナミHD 7140 70 +2.52
ブリヂストン 5420 70 +2.52
日立 6873 343 +2.47
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ダイキン 25270 -875 -31.51
東エレク 54220 -210 -7.56
中外薬 4245 -59 -6.37
エムスリー 8477 -73 -6.31
バンナムHD 8960 -156 -5.62
KDDI 3807 -21 -4.54
太陽誘電 7230 -90 -3.24
日東電 8270 -90 -3.24
エーザイ 8561 -84 -3.02
テルモ 5473 -20 -2.88
オムロン 11350 -80 -2.88
塩野義 7417 -76 -2.74
安川電 5780 -70 -2.52
アステラス薬 1890 -12.5 -2.25
リクルートHD 7116 -19 -2.05
NTTデータ 2183 -11 -1.98
TOTO 5340 -90 -1.62
大塚HD 4905 -43 -1.55
味の素 3357 -35 -1.26
東ソー 2002 -64 -1.15