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日経平均は97円安でスタート、キーエンスや任天堂などが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;30142.38;-97.68
TOPIX;2083.25;-4.49

[寄り付き概況]

 28日の日経平均は97.68円安の30142.38円と続落して取引を開始した。前日27日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は71.37ドル高の34869.37ドル、ナスダックは77.73ポイント安の14969.97で取引を終了した。世界のパンデミックの状況改善で、経済活動再開への期待が強まり、寄り付き後上昇。8月耐久財受注速報値が予想を上回ったほか、金利の上昇や原油高を受け、景気循環株の買いが目立ち、ダウは終日堅調に推移した。一方、金利の上昇でハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は下落した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。中国の不動産業界の資金繰り悪化や中国経済の先行き不透明感が懸念され、また、今晩予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の米上院銀行委員会での証言を見極めたいとして積極的な買いを手控える向きがあった。一方、政府が今日、新型コロナ対策の緊急事態宣言解除を専門家に諮問することなどもあり、新規感染者減少やワクチン接種の進展による経済活動の正常化期待に加え、自民党総裁選の投開票が29日に迫り、次期政権の政策への期待感などが引き続き株価下支え要因となった。また、外為市場で1ドル=111円00銭近辺と昨日15時頃に比べ30-40銭ほど円安・ドル高に振れたことも安心感となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。今日は、リベロ、デジタリフト、 ROBOT PAYMENT、ジィ・シィ企画がマザーズに上場する。また、今日は9月末の配当や株主優待の権利付き最終売買日となる。

 セクター別では、海運業、精密機器、その他製品、電気機器、医薬品などが値下がり率上位、鉱業、銀行業、石油石炭製品、非鉄金属、空運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、日本郵船、商船三井、キーエンス、信越化、東エレク、レーザーテック、ソニーG、武田薬、任天堂、村田製、リクルートHD、SANKYOなどが下落。他方、三菱UFJ、三井住友、ソフトバンクG、JR西、ファーストリテ、INPEX、三井物産、ホンダ、H.I.S.、ENEOSなどが上昇している。

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