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暗号資産禁止で中国当局による「没収&ガチホ」が始まる?相場急落もすぐに回復したワケ=栗原将

中国政府が暗号資産(仮想通貨)取引の全面禁止を発表。仮想通貨相場は一時的に暴落しましたが、その後は落ち着きを取り戻しています。今後、中国国内で摘発した仮想通貨投資家のビットコインなどは、どんどん没収していくのではないでしょうか。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

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暗号資産の悪材料は出尽くした?

中国恒大デフォルト危機に続いて出た、中国政府による仮想通貨取引禁止の報道で、先週は急落に見舞われたビットコイン。しかし、週末からは落ち着きを取り戻しています。

値動きの雰囲気としては、売りで儲けようとした投資家勢が慌てて買い戻した印象です。

マーケットの反応としては、中国関連で悪材料は出尽くした……といったところでしょうか。

これまでも、マイニングの禁止や取引規制については、散々に報道されてきました。

ですから、先週の報道時には急落となったものの、少し冷静になれば「これで悪材料出尽くし」ということです。

なにせ、取引全般が禁止なのですから、これ以上の悪材料はないと考えて良いのではないでしょうか。

中国勢の仮想通貨投資をむしろ増える可能性

ただ、中国の人たちは賢いので、政府が禁止しようと、国外に住む親戚や知人を通じて仮想通貨投資を続けるか、あるいは、さらに保有を増やすかもしれません。

中国政府が関与しない(できない)オフショアの仮想通貨取引所で取引すれば、ある意味、本国以上に安全だからです。

ですから、個人的には、今後、中国人の仮想通貨投資はますます増えるのではないか、と考えているくらいです。

中国国内の仮想通貨は政府が没収する?

ここからは極論の妄想ですが……中国は、日本やアメリカとはまったく違う統治をしています。

そのため、今後、国内で摘発した仮想通貨投資家のビットコインなどは、どんどん没収していくのではないでしょうか。

なにせ「取引できない」としているのですから、国家以外は処分もできないのです。

Next: 中国当局による暗号資産「ガチホ」が始まる?市場反応が静かなワケ



中国当局による暗号資産「ガチホ」が始まる?

となると、中国政府にとっても得なのは、ビットコインなど仮想通貨自身を潰すのではなく、価値が上がったらオフショアで売却するなりして、国庫に入れてしまうのではないか……と妄想しているところです。

数年前にハッキングにあったマウントゴックスで実際にあったのが、凍結みたいな状態だったビットコインがその間に爆上げしてしまい、結果論ですが、その含み益で、被害額の全額弁済は余裕になってしまった……なんていうこともありましたからね。

中国政府の意図は、あくまで、人民の資産は政府が管理できる状態にしておきたい、ということなのだと理解しています。

マーケットの落ち着きの要因として、似たような考えを持っている人もいるのではないか?そんな風に思っているところであります。

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image by:Lukasz Stefanski / Shutterstock.com

海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年9月27日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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