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ファーマF Research Memo(6):財務の健全性は良好

■ファーマフーズの業績動向

3. 財務状況
2021年7月期末の資産合計は前期末比10,848百万円増加の20,944百万円となった。これは主に、現金及び預金が6,511百万円増加、通信販売事業の販売拡大等により受取手形及び売掛金が2,681百万円増加、通信販売事業関連製品の増産等による商品及び製品が1,077百万円増加したことによる。負債合計は同7,290百万円増加の12,478百万円となった。これは主に、広告宣伝費の増加等による未払金が2,561百万円増加、コミットメントライン契約に基づく借入実行により短期借入金が2,500百万円増加、未払法人税等が1,842百万円増加したことによる。純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益の積み上げにより同3,558百万円増加の8,465百万円となった。この結果、自己資本比率は同8.2ポイント低下して40.4%となった。

売上高の急拡大に伴ってバランスシート全体が膨張したため自己資本比率が低下したものの、積極投資により「利益回収の早期化」と「利益水準の上昇」が続いていることを勘案すれば、財務の健全性は良好と言えるだろう。また、積極投資を継続したにもかかわらず、自己資本当期純利益率(ROE)は57.5%(前期は15.0%)となったことから、積極投資戦略の正しさを証明したと評価できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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