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前場に注目すべき3つのポイント~積極的に上値は追いづらいものの、先高期待は強い~

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:積極的に上値は追いづらいものの、先高期待は強い
■大東建、2Q上方修正 営業利益620億円←500億円
■前場の注目材料:東芝、PLC開発支援クラウド提供、工場のテレワーク促す

■積極的に上値は追いづらいものの、先高期待は強い

19日の日本株市場は、底堅い展開が見込まれる。18日の米国市場はNYダウが36ドル安だった。中国の経済成長の鈍化や鉱工業生産が予想を下回ったため売りが先行した。ただし、売り一巡後は下げ渋りを見せたほか、ナスダック、S&P500は上昇。決算期待からの押し目買い意欲の強さが窺え、大型テック株のほか、半導体株の一角には買いが入っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の29090円。円相場は1ドル114円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は先週の上昇に対する利益確定の動きが優勢となり、一時29000円を下回る場面があったものの、終値では29000円をキープした。1000円超の上昇を見せた先週の反動と見れば、相当底堅さが意識されており、押し目買い意欲の強さが窺える。

本日も29000円固めから、こう着感の強い相場展開になりそうだが、25日線が位置する29270円水準の突破を想定したタイミング待ちといったところだろう。また、米国市場では先週末に決算評価で買われたゴールドマン・サックスが引き続き買われたほか、AMDなど半導体株の一角が強い動きを見せていることもあり、支援材料になりそうだ。中国関連などは手控えられやすいものの、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が底堅い値動きを見せてくるようであれば、日経平均の25日線突破を意識させよう。

もっとも、東証1部の売買高は10億株台と低水準である。先物主導による短期的な売買の影響を受けやすいほか、物色については商品市況の上昇を背景とした資源株などに短期資金が集中している状況であり、限られた資金が一極集中している状況でもある。そのため積極的に上値は追いづらいものの、来週から決算が本格化することもあり、成長銘柄などの押し目を狙う動きになろう。また、引き続き政策期待が高まるなか、関連する銘柄での循環物色が意識されやすいところである。

■大東建、2Q上方修正 営業利益620億円←500億円

大東建は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は7600億円から7810億円、営業利益を500億円から620億円に上方修正した。コンセンサス(550億円程度)を上回る。工事の進捗が想定よりも進んでいることに加え、好調な入居率を背景に一括借上事業収入が増加していることから、前回発表の業績予想を上回る見通し。

■前場の注目材料

・ナスダック総合指数は上昇(15021.81、+124.47)
・シカゴ日経先物は上昇(29090、大阪比+180)
・1ドル114円30-40銭
・SOX指数は上昇(3338.78、+24.37)
・大型経済対策への期待
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い

・東芝PLC開発支援クラウド提供、工場のテレワーク促す
・積水ハウス英社の筆頭株主に、工業化住宅を拡大
・トヨタ3800億円投資、米に車載電池新工場、25年稼働
・三菱電機昇降機事業を製販一体、来春、ビルシステム再編
・三菱商事脱炭素で2兆円投資、再生エネに重点
・日立日立など3者、アクチニウム225を高効率で高品質製造
・日本製鉄日鉄と神鋼、子会社統合を12月に延期
・川重藤田医大と検体・医薬品などサービスロボ実証
・鈴茂器工米飯盛り付けロボ拡販、病院など需要取り込む
・ハーモニック有明工場にライン新設、精密減速機46%増強
・ロームワイヤレス給電 最大1ワット、ウエアラブル機器用チップ
・日本ケミコンアルミ電解コンデンサー、静電容量2割向上
・戸田工業調湿ナノ粒子でコロナ不活化確認
・ユーグレナJR貨物と提携、トラックにバイオ燃料
・大王製紙三島工場でバイオガスなど混焼、CO2を4割減

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・衆院選公示(31日投開票)

<海外>
・09:30 豪準備銀行10月理事会議事要旨

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