19日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり89銘柄、値下がり135銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は反発。187.58円高の29213.04円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。
週明け18日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに小幅反落し、36ドル安となった。中国の7-9月期国内総生産(GDP)などの経済指標が市場予想を下回ったことがネガティブ視されたほか、原油先物相場が一時7年ぶり高値水準まで上昇し、根強いインフレ懸念も相場の重しとなった。一方、ゴールドマン・サックスなど主要企業の堅調な決算が支えとなり、今後発表予定のハイテク株の一角には先回り買いが入った。ナスダック総合指数は4日続伸し、0.84%の上昇。東京市場でも値がさハイテク株を中心に押し目買いが入り、日経平均は91円高からスタートすると、朝方には一時29246.81円(221.35円高)まで上昇した。ただ、国内でも今月下旬から決算発表が本格化するのを前に様子見姿勢の投資家も少なくないようで、買い一巡後は伸び悩む場面があった。
個別では、レーザーテックが4%超の上昇となっているほか、ソフトバンクG、東エレク、任天堂といった値がさ株も堅調。郵船や川崎船といった海運株はレーザーテック同様に上昇が目立っている。前日ストップ安のベイカレントは商いを伴って急反発し、政策期待の根強いレノバもリリースを手掛かりに大幅高。また、業績修正を発表したクオールHDが東証1部上昇率トップとなっている。一方、村田製やトヨタ自が軟調。NY原油先物相場が高値後に伸び悩んだことから、INPEXが3%超下落するなど関連銘柄の下げが目立つ。また、前日ストップ安比例配分のEduLabが大幅続落し、東証1部下落率トップとなっている。
セクターでは、海運業、精密機器、その他製品などが上昇率上位。一方、鉱業、空運業、石油・石炭製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は51%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約49円押し上げた。同2位は東エレクとなり、ソフトバンクG、アドバンテ、ファナックなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは第一三共となり1銘柄で日経平均を約5円押し下げた。同2位は太陽誘電となり、アステラス薬、トヨタ、デンソーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29213.04(+187.58)
値上がり銘柄数 89(寄与度+283.00)
値下がり銘柄数 135(寄与度-95.42)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 74880 1400 +49.34
東エレク 51300 1290 +45.47
ソフトバンクG 6419 181 +38.28
アドバンテ 9320 200 +14.10
ファナック 24910 375 +13.22
TDK 3880 95 +10.04
ダイキン 25810 265 +9.34
エムスリー 7347 96 +8.12
キッコーマン 9500 210 +7.40
リクルートHD 7336 66 +6.98
バンナムHD 8874 178 +6.27
キーエンス 68460 1240 +4.37
トレンド 6370 120 +4.23
豊通商 5110 120 +4.23
コナミHD 6670 120 +4.23
任天堂 52380 1120 +3.95
中外薬 3957 35 +3.70
エーザイ 8234 102 +3.59
テルモ 5139 23 +3.24
信越化 19725 90 +3.17
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 2785 -54.5 -5.76
太陽誘電 5710 -160 -5.64
アステラス薬 1950 -30 -5.29
トヨタ 2017 -23 -4.05
デンソー 8039 -113 -3.98
日東電 8060 -90 -3.17
村田製 8664 -110 -3.10
ブリヂストン 5215 -77 -2.71
セコム 8116 -74 -2.61
大塚HD 4728 -72 -2.54
KDDI 3665 -12 -2.54
住友不 4126 -71 -2.50
日産化学 6490 -70 -2.47
電通G 4310 -65 -2.29
資生堂 7441 -64 -2.26
ホンダ 3493 -32 -2.26
SUBARU 2289 -56.5 -1.99
クレセゾン 1442 -56 -1.97
京セラ 6754 -26 -1.83
三菱商 3709 -36 -1.27