21日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり115銘柄、値下がり101銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。93.84円安の29161.71円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。
20日の米株式市場でNYダウは続伸し、152ドル高となった。通信のベライゾン・コミュニケーションズなど主要企業の決算が好感され、取引時間中の過去最高値を更新する場面もあった。ただ、原油高によるインフレ観測や20年物国債入札の低調な結果から長期金利が上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は-0.05%と小幅反落。半導体製造装置のオランダASMLが決算を受けて売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-0.21%となった。本日の東京市場でも値がさの半導体関連株を中心に売りが先行し、日経平均は102円安からスタート。朝方には29055.02円(200.53円安)まで下落する場面があったが、一段と売り込もうとする動きは限られ、29000円近辺では押し目買いも入って下げ渋った。
個別では、半導体株安の流れからレーザーテックが4%超下落し、東エレクは2%超の下落。トヨタ自も軟調で、郵船や商船三井といった海運株は小安い。マツキヨココは一部証券会社の投資判断引き下げが売り材料視されているようだ。また、決算発表後に強い値動きを見せていたクリレスHDが急反落し、ミダックHDなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクGや任天堂、ベイカレントがしっかり。暗号資産(仮想通貨)ビットコインの高値更新でセレスなどが買われ、ブイキューブは投資判断付与観測で急伸。また、無人決済のコンビニエンスストアに関する報道でサインポストに思惑買いが入り、ストップ高を付けている。
セクターでは、空運業、食料品、精密機器などが下落率上位。一方、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の49%、対して値上がり銘柄は44%となっている。
値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約47円押し下げた。同2位はリクルートHDとなり、キッコーマン、ファーストリテ、アドバンテスなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約19円押し上げた。同2位は富士フイルムとなり、ダイキン、ソフトバンクG、エムスリーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29161.71(-93.84)
値上がり銘柄数 115(寄与度+89.76)
値下がり銘柄数 101(寄与度-183.60)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3760 92 +19.46
富士フイルム 8997 186 +6.56
ダイキン 25915 185 +6.52
ソフトバンクG 6741 29 +6.13
エムスリー 7439 60 +5.08
デンソー 7978 100 +3.52
アステラス薬 1969.5 19 +3.35
太陽誘電 5650 60 +2.11
7&iHD 4818 53 +1.87
日東電 8140 50 +1.76
コマツ 2876.5 46.5 +1.64
日立建 3415 40 +1.41
ヤマハ 7270 40 +1.41
東海カ 1498 35 +1.23
住友鉱 4556 68 +1.20
クボタ 2434 34 +1.20
三井物 2623 32 +1.13
ヤマトHD 2837 31 +1.09
村田製 8690 38 +1.07
任天堂 50590 290 +1.02
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 49600 -1360 -47.93
リクルートHD 7110 -122 -12.90
キッコーマン 9280 -290 -10.22
ファーストリテ 75230 -270 -9.52
アドバンテ 9130 -120 -8.46
オムロン 10720 -240 -8.46
塩野義 7452 -166 -5.85
エーザイ 8085 -166 -5.85
中外薬 3917 -51 -5.39
トヨタ 2005 -26.5 -4.67
コナミHD 6550 -100 -3.52
資生堂 7383 -99 -3.49
アサヒ 5150 -81 -2.85
テルモ 5086 -17 -2.40
バンナムHD 8721 -67 -2.36
京セラ 6787 -32 -2.26
キヤノン 2862 -42 -2.22
協和キリン 3715 -60 -2.11
安川電 5010 -60 -2.11
TDK 3980 -20 -2.11