26日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり206銘柄、値下がり17銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反発。500.16円高の29100.57円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。
週明け25日の米株式市場でNYダウは続伸し、64ドル高となった。S&P500指数とともに過去最高値を更新。良好な企業決算が続いていることに加え、歳出案についてこれまで反対姿勢だった民主党のマンチン上院議員が週中合意の可能性に言及したことも相場を押し上げた。また、電気自動車(EV)のテスラが初めて時価総額1兆ドルに達し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は+0.90%と反発。このところデジタル広告を巡る懸念から軟調だったフェイスブックも決算を受けて時間外取引で上昇した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで327円高からスタートすると、朝方には29000円台を回復。その後も上げ幅を広げ、前場中ごろにかけて29145.93円(545.52円高)まで上昇する場面があった。
個別では、日本郵政が売買代金トップで5%近い上昇。政府保有株の売出価格が決まり、買い戻しが入っているようだ。その他売買代金上位もソフトバンクG、レーザーテック、ソニーG、郵船など全般堅調で、日経平均への寄与が大きいファーストリテ、エナジー社合同取材の内容が伝わったパナソニック、中期経営計画の見直しを発表したNTTの上げが目立つ。また、東京機などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、キヤノンが3%近い下落。キヤノンMJを中心に上場子会社の決算で収益鈍化が見られ、売り材料視されているようだ。また、ピーシーエーも決算を受けて急落し、キヤノンMJなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、全33業種がプラスとなり、鉄鋼、情報・通信業、輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は13%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約103円押し上げた。同2位は東エレクとなり、ソフトバンクG、KDDI、TDKなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはエムスリーとなり1銘柄で日経平均を約7円押し下げた。同2位はエプソンとなり、キヤノン、ニコン、リコーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29100.57(+500.16)
値上がり銘柄数 206(寄与度+521.40)
値下がり銘柄数 17(寄与度-21.24)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 72940 2940 +103.62
東エレク 51170 1040 +36.65
ソフトバンクG 6525 138 +29.18
KDDI 3690 86 +18.19
TDK 4150 170 +17.97
リクルートHD 7352 129 +13.64
信越化 19420 335 +11.81
ソニーG 13380 315 +11.10
テルモ 5119 76 +10.71
第一三共 2834 94.5 +9.99
アドバンテ 9200 140 +9.87
ファナック 24530 275 +9.69
ダイキン 25520 245 +8.63
NTTデータ 2255 49 +8.63
京セラ 6797 117 +8.25
デンソー 8074 220 +7.75
資生堂 7638 212 +7.47
キッコーマン 9260 210 +7.40
アステラス薬 1972 41.5 +7.31
トヨタ 1985 38.5 +6.78
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 7335 -85 -7.19
エプソン 2042 -82 -5.78
キヤノン 2754 -84 -4.44
ニコン 1240 -48 -1.69
リコー 1092 -23 -0.81
コニカミノルタ 581 -11 -0.39
キーエンス 66800 -60 -0.21
東京海上 6024 -11 -0.19
荏原 6180 -20 -0.14
住友化 574 -4 -0.14
川重 2372 -31 -0.11
日通 7400 -10 -0.04
三井化学 3475 -5 -0.04
あおぞら 2665 -9 -0.03
三井住友 3820 -5 -0.02
新生銀 1902 -4 -0.01
IHI 2735 -1 -0.00