28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり34銘柄、値下がり189銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続落。272.62円安の28825.62円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。
27日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、266ドル安となった。決算発表のビザが大幅安となり、NYダウの押し下げ役となったほか、最高値圏とあって景気敏感株を中心に利益確定売りが出た。ただ、長期金利の低下に加え、マイクロソフトやアルファベットが好決算で買われたこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はほぼ横ばい。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで226円安からスタートすると、値がさ株のファナックやエムスリーが決算を受けて大きく売られたことも下押し要因となり、朝方には28693.06円(405.18円安)まで下落する場面があった。一方、半導体関連株や信越化の上昇が下支えする形となり、下げが一服すると軟調もみ合いの展開となった。
個別では、前述のファナックやエムスリー、それに富士通が決算を受けて大きく下落し、日立も売り優勢の展開。ファナックは市場の上振れ期待に反して通期営業利益予想を下方修正し、8%を超える下落となっている。その他売買代金上位では、ソフトバンクG、日本郵政、郵船などがさえない。また、大日住薬も決算がネガティブ視され、東証1部下落率トップとなっている。一方、決算が好感された信越化は3%超上昇しており、SCREENは8%を超える上昇。その他売買代金上位では、レーザーテックや東エレク、任天堂が堅調に推移している。決算発表銘柄ではNRIなども急伸。また、航空電子が東証1部上昇率トップとなっている。
セクターでは、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、化学、その他製品など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となっている。
値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約72円押し下げた。同2位はエムスリーとなり、ダイキン、ファーストリテ、KDDIなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約35円押し上げた。同2位はアドバンテスとなり、信越化、TDK、スクリンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28825.62(-272.62)
値上がり銘柄数 34(寄与度+107.41)
値下がり銘柄数 189(寄与度-380.03)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 52410 1000 +35.24
アドバンテ 9470 330 +23.26
信越化 20575 650 +22.91
TDK 4185 70 +7.40
スクリン 10450 840 +5.92
太陽誘電 5630 70 +2.47
任天堂 49150 600 +2.11
資生堂 7570 48 +1.69
花王 6507 33 +1.16
富士フイルム 8757 29 +1.02
バンナムHD 8668 26 +0.92
7&iHD 4892 12 +0.42
TOTO 5700 20 +0.35
キヤノン 2573 6.5 +0.34
JR東海 16860 95 +0.33
ミネベアミツミ 2859 8 +0.28
AGC 5810 40 +0.28
リコー 1082 6 +0.21
アルプスアル 1180 6 +0.21
菱地所 1745.5 5 +0.18
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 22300 -2060 -72.60
エムスリー 6759 -486 -41.11
ダイキン 24755 -950 -33.48
ファーストリテ 74380 -510 -17.97
KDDI 3554 -72 -15.23
大日住薬 1638 -311 -10.96
ソフトバンクG 6233 -48 -10.15
テルモ 5063 -62 -8.74
京セラ 6610 -93 -6.56
富士通 20005 -1750 -6.17
ソニーG 12940 -165 -5.82
オムロン 10540 -150 -5.29
オリンパス 2492 -34.5 -4.86
豊通商 4910 -130 -4.58
コナミHD 6400 -120 -4.23
第一三共 2844.5 -39.5 -4.18
JPX 2670 -116.5 -4.11
日立建 3605 -110 -3.88
ヤマハ 7150 -110 -3.88
リクルートHD 7464 -36 -3.81