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NYの視点:米11月NY連銀製造業指数が上昇、販売価格や雇用が過去最高

11月のニューヨーク連銀製造業指数は30.9と、10月19.8から予想以上に上昇した。
6カ月平均の27.3も上回った。重要項目である新規受注が28.8と、10月の24.3や6カ月平均の25.2を上回り全体指数を押し上げ。力強い需要が雇用も押し上げ、雇用指数は26.0と、10月17.1から大幅に上昇し過去最高を記録した。週平均就業時間も23.1と、10月15.3から上昇した。新型コロナウィルス感染が鎮静化しつつあり、経済活動の再開が一段と進んだことに伴い製造業の需要は強く、回復も一層強まった。

同時に価格の上昇も目立つ。仕入れ価格は83.0と10月78.7から4.3ポイント上昇し過去2番目に高い水準となった。企業がコストの上昇を商品に転嫁しており、販売価格も50.8と、10月から7.3ポイント上昇し、過去最高を記録した。

第3四半期の経済は新型コロナ変異株の影響で抑制されたが第4四半期の回復は連邦準備制度理事会(FRB)を含め、多くのエコノミスト予想通り、回復ペース加速が見込まれドルを支援する可能性がある。明日16日発表の小売り売上高でさらに回復動向を探る。

■ニューヨーク連銀製造業指数
景況指数30.9(10月19.8、6カ月平均27.3)
仕入れ価格83.0(78.7、78.4)
販売価格50.8(43.5、43.5)
新規受注28.8(24.3、25.2)
出荷28.2(8.9、21.2)
入荷遅滞33.2(38.0、30.8)
在庫水準9.3(12.0、8.7)
受注残12.7(18.5、14.5)
雇用者数26.0(17.1、18.2)
週平均就業時間23.1(15.3、16.8)

6カ月先
景況指数36.9(52.0、45.2)
仕入れ価格72.0(67.6、66.1)
販売価格55.9(50.0、52.1)
新規受注34.4(51.0、42.5)
出荷32.2(52.3、45.3)

入荷遅滞12.7(5.6、4.8)
在庫水準11.9(17.6、12.0)
受注残5.9(0.9、0.9)
雇用者数30.6(37.1、38.7)
週平均就業時間10.2(10.2、8.4)

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