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日経平均は219円安でスタート、レーザーテックやファーストリテなどが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27716.20;-219.42
TOPIX;1924.34;-12.40

[寄り付き概況]

 2日の日経平均は219.42円安の27716.20円と反落して取引を開始した。前日1日の米国株式市場は続落。ダウ平均は461.68ドル安の34022.04ドル、ナスダックは283.64ポイント安の15254.05で取引を終了した。世界保健機関(WHO)の主任科学者が新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)について、ワクチンで重症化を防げる公算大との考えを示したため不安が緩和し、寄り付き後上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院金融サービス委での証言で量的緩和(QE)縮小を早める可能性を再表明し上げ幅を縮小した。引けにかけ、疾病管理予防センター(CDC)が国内初のオミクロン株感染を確認したと発表、投資家心理が悪化し大きく下落に転じた。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)がそろって続落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、新型コロナ「オミクロン型」の感染が世界各国に広がっていることを受け、政府が日本に到着する全ての国際線の新規予約を12月末まで停止するよう国内外の航空会社に要請したことなどから、オミクロン型感染拡大による足元経済への悪影響が意識され、買い手控え要因となった。一方、国内の新型コロナ感染が低水準で推移していることに加え、ワクチンの3回目接種が日本でも始まり、経済活性化への期待が継続し株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月21-27日に国内株を2週連続で売り越した。売越額は3096億円だった。今日は、のむら産業がジャスダックに上場した。

 セクター別では、空運業、輸送用機器、非鉄金属、鉱業、その他金融業などが値下がり率上位、海運業、医薬品、精密機器、電気・ガス業、倉庫運輸関連などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、レーザーテック、ファーストリテ、ソニーG、トヨタ、日産自、デンソー、ANA、日立、ファナック、JR東海、オリックス、ルネサスなどが下落。他方、日本郵船、商船三井、川崎汽船、武田薬、SMC、OLC、花王、7&iHDなどが上昇している。

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