6日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり118銘柄、値下がり102銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は反落。3日の米国市場でNYダウは反落し、59ドル安となった。新型コロナウイルス「オミクロン型」の感染拡大が懸念されたほか、連邦準備理事会（FRB）が金融政策の正常化を加速するとの観測も根強かった。週明けの日経平均は40円高と小高くスタートしたが、米株安を受けてリスク回避目的の売りが広がり、朝方に一時27693.91円（前週末比335.66円安）まで下落。一方、28000円を下回る場面では値ごろ感から押し目買いが入り下げ幅を縮めたが、再びプラス転換するまでには至らなかった。
大引けの日経平均は前週末比102.20円安の27927.37円となった。東証1部の売買高は10億8694万株、売買代金は2兆5071億円だった。業種別では、情報・通信業、医薬品、サービス業が下落率上位だった。一方、鉱業、パルプ・紙、鉄鋼が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の57％、対して値上がり銘柄は38％となった。
値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は第一三共となり、2銘柄で日経平均を約114円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップもソフトバンクGで8.20％安、同2位は第一三共で6.17％安だった。ソフトバンクGは、出資先企業であるアリババの株価下落が続いていることが重しに。加えて、同社が出資している中国配車サービス大手がNY証取の上場廃止を発表していること、アームのエヌビディアへの売却に不透明感が広がっていることなども売り材料視された格好。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位は東エレクとなり、2銘柄で日経平均を約67円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは川崎汽船で6.68％高、同2位はデンカで4.45％高だった。デンカは、野村證券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価を4270円から5000円にまで引き上げたことが材料視された。
*15:00現在
日経平均株価 27927.37(-102.20)
値上がり銘柄数 118(寄与度+148.15)
値下がり銘柄数 102(寄与度-250.35)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 67810 1160 +40.88
東エレク 60060 760 +26.79
KDDI 3334 40 +8.46
ファナック 23255 210 +7.40
ダイキン 25500 190 +6.70
オムロン 11320 140 +4.93
コナミHD 6180 130 +4.58
花王 6007 96 +3.38
日産化学 6520 70 +2.47
7&iHD 4789 63 +2.22
日東電 8180 60 +2.11
ミネベアミツミ 3080 60 +2.11
バンナムHD 9177 59 +2.08
電通G 3805 55 +1.94
京セラ 6898 27 +1.90
アサヒ 4429 51 +1.80
川崎船 6550 410 +1.45
コマツ 2742.5 41 +1.45
コムシスHD 2558 37 +1.30
エプソン 1933 17 +1.20
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5103 -456 -96.43
第一三共 2671 -175.5 -18.56
中外薬 3528 -148 -15.65
リクルートHD 7077 -114 -12.05
オリンパス 2400 -76.5 -10.78
エムスリー 5752 -107 -9.05
富士フイルム 8586 -208 -7.33
アドバンテ 9950 -100 -7.05
ソニーG 13680 -145 -5.11
TDK 4375 -45 -4.76
ネクソン 2190 -63 -4.44
スズキ 4484 -119 -4.19
デンソー 8562 -111 -3.91
エーザイ 6852 -93 -3.28
セコム 7603 -89 -3.14
アステラス薬 1765 -17 -3.00
塩野義 7533 -66 -2.33
トヨタ 2066 -13 -2.29
太陽誘電 6110 -60 -2.11
JPX 2352.5 -56.5 -1.99