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NY為替:円売り優勢、オミクロン変異株感染拡大の影響は限定的との見方

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円67銭から114円22銭まで上昇し、114円09銭で引けた。新型コロナの感染急拡大にもかかわらず製薬会社が追加接種がオミクロン変異株に対して有効であることを証明したほか、当局がコロナ経口薬を承認する見通しであるため、感染による影響はパンデミック発生当初に比べ限定的となる可能性が強まった。また、バイデン政権が都市封鎖をしない方針を示したため、景気回復が継続するとの見方に米国債相場が下落。金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1301ドルから1.1261ドルまで下落し、1.1288ドルで引けた。ユーロ圏12月消費者信頼感指数速報値が11月から悪化し、3月来で最低となったほか、ショルツ独首相が感染の大規模拡大に備えるため規制強化を示唆したため域内回復が抑制されるとの懸念がユーロ売り圧力となった。ユーロ・円は128円27銭から128円77銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3231ドルから1.3271ドルまで上昇。英国のジョンソン首相はクリスマス前にコロナ規制強化はしないと言及したため、新型コロナによる回復停滞への懸念を受けたポンド売りが後退した。ドル・スイスは0.9214フランから0.9254フランまで上昇した。

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