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注目銘柄ダイジェスト(前場):ネクステージ、ロードスター、シーズメンなど

長谷工:1439円(+9円)
反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1480円から1600円に引き上げている。最大手ゼネコンにおいて大型不採算工事と建設コスト上昇のリスクが意識されるなか、セクター内では当面の業績の安定感が評価されやすいと判断のもよう。また、22年3月期決算に向け、潜在的な増配に対する期待が株価を底支えする可能性もあるとしている。

富士フイルム:8630円(+212円)
大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も10000円から11000円に引き上げている。前日に開催された事業説明会において、バイオCDMOとライフサイエンスの中期成長戦略の展開が加速していることが確認できたとし、ヘルスケア部門を中心に中期予想を上方修正。ヘルスケア部門の営業利益は、22年3月期1070億円から27年3月期に2160億円に拡大、全社営業利益の50%超を占めると予想へ。

アダストリア:1630円(-58円)
続落。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.3%増、3カ月連続でのプラス成長となる。客数が同2.3%減少した一方、客単価が同7.8%上昇している。冬物アウターの販売好調や下旬にかけての一段の気温低下が寄与、セール期間の過度な値下げ抑制で客単価も大きく改善したようだ。ただ、Uアローズなどは8カ月ぶりの2ケタ増となっており、相対的なインパクトには欠ける状況となっているもよう。

4℃ HD:1686円(-71円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は6.9億円で前年同期比62.9%減益となり、通期予想は従来の28億円から17億円、前期比38.6%減益に下方修正している。出会いの場や機会が失われたことから、男性のギフト需要やブライダルジュエリーが一時的に縮小、最大需要期であるクリスマス商戦の売上が計画を下回ったもよう。同時に発表したエフ・ディ・シィ・プロダクツの12月既存店売上高も7カ月連続の前年割れに。

ネクステージ:2602円(+413円)
大幅反発で上昇率トップ。前日に21年11月期の決算を発表、営業利益は136億円で前期比99.8%増益、第3四半期決算時に上方修正した水準をやや上回る着地に。また、22年11月期は175億円で同28.3%増益の見通し、年間配当金も前期比6円増の21円を計画している。また、24年度を最終年度とする中期計画も発表、最終年度営業利益は300億円を計画しており、想定以上の収益成長見通しをポジティブに評価の動きが強まる。

ロードスター:1089円(+140円)
大幅に4日ぶり反発。22年12月期の営業利益予想を前期比27.9%増の71.54億円と発表している。コーポレートファンディング事業で従来以上の利益率が期待できる物件が多数あるほか、クラウドファンディング事業も堅調に推移する見通し。また、アセットマネジメント事業で不動産投資市況の活況を背景に大型案件の受注に注力し、AUM(受託資産残高)の積み上げを図るとしている。

シーズメン:1166円(+107円)
大幅に3日ぶり反発。22年2月期第3四半期累計(21年3-11月)の営業損益を1.48億円の赤字と発表している。前年同期比増減率は非開示。オリジナルブランドの拡充などを図ったほか、新規事業として10月にメタバースファッション専門アパレルブランドを立ち上げている。通期予想は3.20億円の赤字で据え置いた。純損益ベースで第3四半期累計が2.80億円の黒字と通期予想(0.50億円の黒字)を大きく上回ったことが好感されているようだ。

SOSEI:1701円(-36円)
朝高後、マイナス転換。一部メディアが「米アルファベット傘下のライフサイエンス企業、米ベリリーと免疫疾患向け新薬候補の共同研究で提携する」と報じ、買い材料視されていた。報道によると「ベリリーのコンピューター解析技術を生かし、創薬の初期段階にあたる新薬候補の選定を効率化し、新薬開発までの期間短縮を狙う」という。検索大手Googleを抱えるアルファベット傘下との提携が好感され、投資家の期待が高まったようだ。

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