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NYの視点:FRBの金融政策、立ち遅れとの見方強まる

米上院銀行委員会は11日、米連邦準備制度理事会(FRB)議長再任の指名承認公聴会が予定されており、金利先高観が優勢となっている。超党派議員はFRBがインフレ対応で立ち遅れているとの見方を強めており、パウエル議長は、インフレ対応を巡り圧力にさらされる可能性が高い。

労働市場の速やかな回復や高インフレで、FRBは12月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、前回の引き締め時よりもペースを速める可能性を示唆。速やかな金融正常化が予想されている。ゴールドマンサックスはリサーチの中で、FRBが今年4回の利上げを実施するとの予想を示した。また、バランスシートの縮小開始見通しも従来の12月から7月に前倒し。さらに早まる可能性も指摘した。最初の利上げは3月。6月、9月、12月の利上げを予想している。

市場で金利高に警戒感が広がる中、JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、消費者のバランスシートが今までに見たことがない程良好で、貯蓄率も高く、米国経済の強い回復で年4回の利上げを乗り越えることができると楽観視。

同時に、FRBが今年4回利上げを実施したとしても依然、緩やかな軌道となる。

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