19日のドル・円は、東京市場では114円79銭から114円21銭まで反落。欧米市場では、114円55銭まで買われた後、114円21銭まで反落し、114円32銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に114円台で推移か。米国株式の続落を意識して、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。
米連邦準備制度理事会（FRB）は2022年末までに3回以上の利上げを実施する可能性があることから、19日の米国株式は続落した。ナスダック総合指数は昨年11月の高値（16212.23）から10％以上下げた。200日移動平均を明確に下回っており、市場関係者の間からは「14000近辺までの下落も想定される」との声が聞かれている。FRBは高インフレに対処する姿勢を維持しており、株式相場が下落しても政策金利の引き上げやバランスシートを縮小する方針は変わらないとみられる。1月と2月のインフレ関連指標は金融政策の運営に何らかの影響を与える可能性は高いため、インフレ鈍化の兆候が確認されない場合、3月15-16日開催の連邦公開市場委員会（FOMC）会合で0.25ポイントの利上げが実施される可能性は高いとみられる。