25日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり16銘柄、値下がり207銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反落。561.14円安の27027.23円(出来高概算6億1550万株)で前場の取引を終えている。
24日の米株式市場でNYダウは99.13ドル高(+0.28%)と7日ぶりに反発。ウクライナ情勢の緊迫化や25-26日開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした警戒感から寄り付き後下落。NYダウは一時1100ドル超下落したが、売られ過ぎとの見方や値ごろ感からの買いから下げ渋ると、引け間際に買戻しが加速し主要株価指数は上昇に転じて終了。一時下落率が5%程だったナスダック総合指数は結局0.62%の上昇と5日ぶりに反発。ただ、前日に時間外取引の米株価指数先物の上昇を受けて先んじて上がっていた日経平均は売りが先行し121.55円安と反落してスタート。時間外の米株指数先物が下げ幅を広げるなか東京市場では売りが続き、日経平均は一時27006.37円(-582円)まで下げた。
個別では、前日に大幅高となっていた郵船、川崎汽船などの海運株が急反落。リクルートHD、日本電産、ベイカレントなどのグロース(成長)株でも下落が目立っており、レーザーテック、東エレク、ルネサスなどの半導体関連株や、ソフトバンクG、ソニーG、信越化学などの主力株も大幅安。トヨタ自や三菱UFJのほか、日本製鉄、三菱商事、INPEXなどの資源関連株も総じて軟調。第3四半期決算の発表を延期した日本M&A、第1四半期好決算も地合い悪化で出尽くし感に繋がったインソースなどが東証1部下落率上位に並んだ。一方、地政学リスクの高まりが刺激材料となった石川製作所、業績予想を上方修正した共立印刷が急伸した。
セクターでは海運業、サービス業、機械などを筆頭に全面安となっている。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は6%となっている。
値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約51円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、リクルートHD、ファーストリテ、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約12円押し上げた。同2位はキヤノンとなり、中外製薬、ネクソン、明治HDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27027.23(-561.14)
値上がり銘柄数 16(寄与度+19.83)
値下がり銘柄数 207(寄与度-580.97)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3638 60 +12.69
キヤノン 2841 37 +1.96
中外薬 3705 13 +1.37
ネクソン 2049 19 +1.34
明治HD 7220 90 +0.63
ヤマトHD 2395 15 +0.53
日野自 962 10 +0.35
花王 5916 8 +0.28
日産自 605.7 5.8 +0.20
ニチレイ 2591 8 +0.14
日本ハム 4435 5 +0.09
NTT 3272 6 +0.08
ソフトバンク 1447 2 +0.07
日清粉G 1603 2 +0.07
中部電 1238 3 +0.01
関西電 1098 2 +0.01
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 56980 -1460 -51.46
ソフトバンクG 5151 -204 -43.14
リクルートHD 5584 -372 -39.33
ファーストリテ 67330 -850 -29.96
アドバンテ 9420 -390 -27.49
ダイキン 24155 -675 -23.79
信越化 18115 -625 -22.03
TDK 3985 -150 -15.86
NTTデータ 2166 -89 -15.68
ファナック 22705 -435 -15.33
テルモ 4135 -97 -13.67
エムスリー 4438 -138 -11.67
ソニーG 12505 -330 -11.63
オムロン 9171 -296 -10.43
キッコーマン 8410 -270 -9.52
バンナムHD 7810 -230 -8.11
トヨタ 2238 -40.5 -7.14
日東電 8760 -200 -7.05
日産化学 5960 -200 -7.05
富士フイルム 7599 -174 -6.13