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日経平均は続落、FOMC目前に控え模様眺め

日経平均は続落。25日の米株式市場でNYダウは小幅反落。ウクライナを巡る緊張に加え、日本時間明日未明に結果公表を控える連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感から売りが継続。ただ、企業の好決算や5年債入札の結果を受けた安心感から一時上昇に転じる局面もあった。ハイテク株の売りは続きナスダック総合指数とSOX指数は大幅反落だった。前日の時間外取引の米株価指数先物の軟化を受けてすでに米株安を一部織り込み済みだった日経平均は25.36円安でスタート。一時プラスに転じる場面があったがイベントを目前に買い手は乏しくすぐに失速。しばらく27000円割れの状態が続いたが、前引けにかけては急速に下げ渋り27000円を回復。後場は時間外取引のナスダック100先物の上昇を追い風に再びプラスに転じる場面があったが、買いは続かず、引けにかけて再失速した。

 大引けの日経平均は前日比120.01円安の27011.33円となった。東証1部の売買高は10億3347万株、売買代金は2兆6676億円だった。セクターでは石油・石炭製品、パルプ・紙、繊維製品などが下落率上位に並んだ一方、その他製品、精密機器、保険業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。

 個別では、本日大引け後に決算発表を控える日本電産とファナックが出尽くしへの警戒感から3%超下落。米ハイテク株安を嫌気して東エレク、キーエンス、村田製、TDK、ロームなどが安い。米メルクとの競争激化懸念から塩野義は6%近く下落。22年度の過去最高の世界生産台数計画を発表したトヨタ自は足元の減産報道から計画への懐疑的な見方もあり軟調に推移し、デンソー、トヨタ紡織なども下落。KDDI、NTT、JT、花王などディフェンシブ系の下落も目立った。

 一方、傘下の英アームの新規株式公開(IPO)の準備について伝わったソフトバンクGが上昇し、国内証券のレーティング材料を受けて任天堂、コナミHD、コーエーテクモなどゲーム関連が大幅高。決算や業績上方修正など業績リリース絡みではディスコ、コメリ、キーパー技研、オービック、ブレインパッドなどが買われた。レーザーテック、ソニーGなどのハイテク株の一角や、郵船や川崎汽船などの海運株、三菱UFJ、日本製鉄、住友鉱山などの景気敏感株の一角も高い。ほか、HOYA、エムスリー、マネーフォワードなどグロース(成長)株の一角も買われ、自動車ではインド子会社の好決算を受けてスズキが大幅高となった。

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