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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金融正常化に期待も金利・株価にらみ

25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標が堅調なら、金融正常化を期待したドル買いは根強い見通し。ただ、ウクライナの混迷や回復腰折れ懸念で株安や金利に反応し、ドルは下押しされる可能性もあろう。

前日の取引でロシアによるウクライナ侵攻を背景に有事のドル買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.11ドル付近まで下落、ドル・円は115円70銭付近まで値を上げた。NY株式市場で指数が反発したため円売りが強まったことも、ドル・円の支援要因に。本日アジア市場では日経平均株価の反発で、序盤は円売り基調に振れたが、時間外取引の米株式先物が弱含み、今晩の米国株の反落を警戒した円買いも観測された。

この後の海外市場は、ウクライナ情勢の混迷で引き続き有事のドル買いに振れやすい展開が予想される。一方、連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)は前月を上回る見通し。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げサイクル入りが見込まれるものの、原油高を受けた回復の腰折れ懸念は引き締め加速への思惑を弱めよう。また、週末を迎え株売りが強まるとみられるため、円買いがドルの重石となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・1月マネーサプライM3(前年比予想:+6.7%、12月:+6.9%)
・19:00 ユーロ圏・2月景況感指数(予想:113.0、1月:112.7)
・22:30 米・1月個人所得(前月比予想:-0.3%、12月:+0.3%)
・22:30 米・1月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+1.6%、12月:-0.6%)
・22:30 米・1月コアPCE価格指数(前年比予想:+5.2%、12月:+4.9%)
・22:30 米・1月耐久財受注速報値(前月比予想:+1.0%、12月:-0.7%)
・24:00 米・1月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-0.5%、12月:-3.8%)
・24:00 米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:61.7、速報値:61.7)
・ユーロ圏財務相会合

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