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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、ウクライナ情勢の懸念再燃も金融正常化に思惑

3日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。ロシアとウクライナの停戦交渉が決裂すれば、リスク回避的な円買いが再開。一方、ドルには米金融正常化への思惑や有事に備えた買いが入り、対円で小高く推移しそうだ。

ロシアとウクライナによる2回目の協議を前に停戦への期待が高まり、リスクオフのムードはいったん後退した。また、この日発表された米ADP雇用統計は予想外に強い内容となり、ドルは売り買い交錯。本日アジア市場ではドルが買い戻され、主要通貨は対ドルでじり安の展開に。一方、日経平均株価は堅調地合いとなり、円売りに振れている。仲値にかけては国内勢によるドル買いが強まり、ドル・円は115円半ばで小幅に値を上げた。

この後の海外市場はロシアとウクライナの停戦交渉が注目される。両国の主張に妥協点を見出すのは困難とみられ、不調に終わればリスク回避の円買いと有事のドル買いが再開しそうだ。一方、今晩発表の米経済指標はおおむね強い内容とみられ、米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け金融正常化への思惑が広がりやすい。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言から25bpの利上げが織り込まれ、ドルは金利先高観で買いが入りやすい。

【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・2月サービス業PMI改定値(予想:56.6、速報値:56.6)
・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI改定値(予想:55.8、速報値:55.8)
・18:30 英・2月サービス業PMI改定値(予想:60.8、速報値:60.8)
・19:00 ユーロ圏・1月生産者物価指数(前年比予想:+27.1%、12月:+26.2%)
・19:00 ユーロ圏・1月失業率(予想:6.9%、12月:7.0%)
・21:30 欧州中央銀行(ECB)2月理事会議事要旨
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:23.2万件)
・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:+6.7%、速報値:+6.6%)
・23:45 米・2月サービス業PMI改定値(予想:56.7、速報値:56.7)
・24:00 米・2月ISM非製造業景況指数(予想:61.1、1月:59.9)
・24:00 米・1月製造業受注(前月比予想:+0.7%、12月:-0.4%)
・24:00 米・12月耐久財受注改定値(前月比予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・24:00 パウエル米FRB議長半期議会証言(上院銀行委員会)
・02:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加(経済)
・08:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(経済)

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