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NY株式:NYダウ1ドル高、中国の経済封鎖を警戒

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は1.05ドル高の32945.24ドル、ナスダックは262.59ポイント安の12581.22で取引を終了した。ロシアとウクライナの第4回目の停戦交渉を控え、期待感に寄り付き後、上昇。しかし、交渉が15日まで中断されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを警戒し、下落に転じた。中国の一部地域が新型コロナ流行拡大で経済封鎖されたため世界経済の鈍化懸念も再燃し、さらなる売り圧力となった。引けにかけ、金融などの上昇が支えとなり、ダウはプラス圏を回復。金利の上昇を嫌気したハイテク株の売りは続き、ナスダックは終日軟調となった。セクタ—別では商業・専門サービス、銀行が上昇した一方で、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が下落。

銀行のシティグループ(C)やJPモルガン(JPM)はFRBの利上げによる金利収入増加期待にそれぞれ上昇。また、バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は中国の新型コロナ再流行で、ワクチン需要増の思惑に買われた。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は中国の深センのアイフォーン生産工場が新型コロナ感染拡大を受けた都市閉鎖の影響で操業停止となったため、下落。また、住宅建設会社のレナー(LEN)やトールブラザーズ(TOL)は住宅ローン金利の上昇で需要が鈍化するとの懸念にそれぞれ売られた。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

NY原油先物は中国の都市封鎖の影響を受けた需要鈍化懸念に、一時100ドルを割り込んだ。

Horiko Capital Management LLC

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