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前場に注目すべき3つのポイント~外部環境の影響を受けにくいゲーム株やIT系の銘柄などは総じて堅調に推移~

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:外部環境の影響を受けにくいゲーム株やIT系の銘柄などは総じて堅調に推移
■ビックカメラ、22/8上方修正 営業利益178億円←157億円
■前場の注目材料:帝人、北米で自動化加速、車用複合成形材、大型受注3件計画

■外部環境の影響を受けにくいゲーム株やIT系の銘柄などは総じて堅調に推移

7日の日本株市場は、売り一巡後はこう着の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが144ドル安だった。3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えた金利高に伴うハイテク株の下落影響から売り先行で始まった。公表された議事要旨では、保有資産縮小計画で削減ペースが明らかになり、さらに、年内数回0.5%の利上げが実施される可能性が示唆された。想定通りの内容でほぼ織り込み済みと見られ、引けにかけては押し目買いに下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比320円安の27110円。円相場は1ドル123円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。昨日の下落で日経平均は支持線として期待されていた75日線を割り込むなか、先物市場での弱い動きを受けて指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げる格好になりそうだ。節目の27000円での攻防が長引くと25日線が位置する26740円辺りが意識されるため、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。

ナスダックは連日で大幅な下落となり、ハイテク株の重荷になりやすい。ただし、ナスダックは25日線までの調整を見せていることから、同線が支持線として意識される可能性はある。FOMC議事要旨も想定されていた内容だったことから、材料出尽くしといったムードも高まりそうである。短期的な売り仕掛けの動きは意識されやすいものの、ここ数日は後場に入り底堅さが見られ、引けにかけてやや強含みの動きを続けている。節目の27000円での攻防から売り込まれる局面においては、押し目狙いの買いも入りやすいだろう。

物色としては薄商いの中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすく、ハイテク株は避けられると見られ、ややバリュー株に向かいそうである。また、昨日のグロース銘柄は利食いに押される格好となり、本日もナスダックの下落などが嫌気されやすいものの、マザーズ指数は直近で上放れた75日線を上回っての推移を継続しているため、押し目狙いの動きが意識されよう。また、外部環境の影響を受けにくいゲーム株やIT系の銘柄などは総じて堅調に推移しているため、順張り投資の動きが続きそうだ。

■ビックカメラ、22/8上方修正 営業利益178億円←157億円

ビックカメラは2022年8月期業績予想の修正を発表。営業利益を157億円から178億円に上方修正した。コンセンサス(165億円程度)を上回る。新型コロナウイルス感染症の第6波による都市部への人流回復の遅れや一部商品の供給不足などを要因として、都市型のビックカメラにおいて伸び悩んだが、郊外型のコジマにおいて、コロナ禍の長期化がもたらした消費者の行動変容もあり計画比好調に推移した。

■前場の注目材料

・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い

・帝人北米で自動化加速、車用複合成形材、大型受注3件計画
・日立AIでリスキル支援、最適な“教材”自動提示、下期に基盤構築
・SCREEN燃料電池部材に参入、三菱商事子会社と提携
・オリンパス子会社増資 479億円、エビデントの事業強化
・パナソニックカナダ子会社、サイバー攻撃被害の恐れ
・プラズマベトナムに第2工場、半導体向け増産
・エフテック北米黒字転換、工場自動化アクセル
・豊田合成中国に新工場、エアバッグ・ハンドル増産
・東洋機械金属中小射出機、中国で増産、江蘇省に第3工場
・日新電機GIS生産増強、前橋新工場完成
・冶金工戦略投資20億円、持続可能なニッケル原料確保
・小野薬スイス社とライセンス契約更新

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 豪・2月貿易収支(予想:+116.50億豪ドル、1月:+128.91億豪ドル)

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