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NY株式:NYダウ344ドル高、金利低下で安心感

米国株式市場は反発。ダウ平均は344.23ドル高の34564.59ドル、ナスダックは272.02ポイント高の13643.59で取引を終了した。3月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り過去最大を記録したため、寄り付き後、下落。同時に、インフレがピークに近いとの見解が強まり、金利が低下に転じると安心感から買戻しが強まり、上昇に転じた。さらに、ハイテクも買われ相場の上昇を後押しし、引けにかけ上げ幅を拡大。セクター別では、自動車・自動車部品や消費サービスが上昇した一方、銀行が下落した。

航空会社のデルタ(DAL)は四半期決算で赤字が市場予想程拡大せず、さらに第2四半期に2桁台の黒字回復見通しを示し、上昇。同業のアメリカン(AAL)やユナイテッド(UAL)も業績回復期待に買われた。また、オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は国内の売り手に、燃料、インフレ追加料金を請求すると発表し、上昇。防衛関連のロッキード(LMT)やレイセオン・テクノロジーズ(RTX)は、ロシアとウクライナの停戦交渉が行き詰まり、西側諸国が追加支援を発表し、激戦が継続、深刻化する可能性で需要増を織り込み軒並み上昇した。一方で、銀行のJPモルガン(JPM)は、第1四半期決算で純利益で前年同期比43%減を発表、調整後の1株当たりの利益も市場予想を下回ったほか、ダイモンCEOも経済に悲観的な見解を示したため大きく売られた。オンライン決済のペイパル(PYPL)
は最高財務責任者(CFO)が辞任し、ディスカウント小売りのウォールマート(WMT)のCFOに就任することが明らかになり、下落。ウォールマート(WMT)は上昇した。

連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事はCNBCとのインタビューで、5月FOMCでの0.5%ポイントの利上げの可能性をあらためて示唆したほか、6月や7月も同ペースでの追加利上げの可能性を示唆した。

Horiko Capital Management LLC

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