18日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり145銘柄、値下がり78銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は4日続伸。191.40円高の26851.15円(出来高概算6億6222万株)で前場の取引を終えている。
17日の米株式市場でNYダウは431.17ドル高と大幅に3日続伸。中国上海市の都市封鎖(ロックダウン)解除への期待に加え、4月小売売上高や鉱工業生産など良好な経済指標を背景に世界経済の成長減速懸念が後退。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演も概ね想定内の内容にとどまり、イベント終了とともに買いが再燃し、引けにかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+2.75%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+5.01%と大幅反発。こうした流れを引き継いで日経平均は167.07円高からスタート。朝方は買いが先行し、一時27053.18円(393.43円高)まで上昇。ただ、時間外取引のナスダック100先物やアジア市況が弱含むなか、次第に失速していき、26741.34円(81.59円高)まで上げ幅を縮める場面もあった。
個別では、SOXの急伸を受けてレーザーテックや東エレクが買われ、ルネサスはパワー半導体の増産報道も追い風に大幅に上昇。中国経済の底入れや米経済指標を受けた景気後退懸念の緩和で信越化、川崎汽船、三井住友などの景気敏感株の一角も堅調。今期の増益・増配計画が引き続き材料視されている三井松島HDは3日連続での急伸劇。「ビフィズス菌BB536」が中国の「新食品原料」に登録された森永乳業も大幅高。ほか、富士通、SMC、デンソーなどが高い。一方、ファナック、ファーストリテなど値がさ株の一角が小安く、原油先物相場の上昇一服でINPEXやENEOSなど石油関連が軟調。証券会社の目標株価引き下げでサイバーは大幅に下落。
セクターではその他製品、空運、精密機器などが上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、小売などが下落率上位に並んだ。東証プライムの値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%となっている。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約51円押し上げた。同2位はNTTデータとなり、エムスリー、信越化、オリンパスがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約13円押し下げた。同2位はキッコーマンとなり、ダイキン、ファナック、塩野義製薬がつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26851.15(+191.40)
値上がり銘柄数 145(寄与度+244.54)
値下がり銘柄数 78(寄与度-53.14)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 59510 1470 +51.66
NTTデータ 2042 67 +11.77
エムスリー 3874 130 +10.96
信越化 18270 295 +10.37
オリンパス 2728 68 +9.56
TDK 4370 90 +9.49
ソニーG 11465 225 +7.91
アドバンテス 8750 110 +7.73
中外薬 3604 68 +7.17
任天堂 59200 1940 +6.82
アステラス薬 1991.5 35 +6.15
デンソー 7547 149 +5.24
テルモ 4059 37 +5.20
アサヒ 4325 148 +5.20
ソフトバンクG 5145 23 +4.85
日東電 9040 110 +3.87
村田製 8378 126 +3.54
富士フイルム 7080 98 +3.44
太陽誘電 5050 85 +2.99
富士通 20355 845 +2.97
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59850 -380 -13.35
キッコマン 6960 -240 -8.43
ダイキン工 20495 -75 -2.64
ファナック 20110 -55 -1.93
塩野義薬 6975 -51 -1.79
住友不 3306 -41 -1.44
コナミHD 8370 -40 -1.41
花王 5051 -38 -1.34
サイバー 1330 -47 -1.32
横河電 2232 -29 -1.02
7&iHD 5527 -27 -0.95
日ハム 3995 -50 -0.88
電通グループ 4390 -25 -0.88
TOTO 4330 -50 -0.88
明治HD 6480 -120 -0.84
日揮HD 1780 -24 -0.84
イオン 2345.5 -22.5 -0.79
三菱倉 3005 -45 -0.79
第一三共 3325 -7 -0.74
京セラ 7064 -10 -0.70