20日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり147銘柄、値下がり75銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は反発。309.52円高の26712.36円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。
19日の米株式市場でNYダウは続落し、236ドル安となった。5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や4月の中古住宅販売件数といった経済指標の悪化が続いたうえ、決算発表したネットワーク機器のシスコシステムズが5-7月期の減収見通しを示し株価急落。景気や企業業績の悪化懸念を背景に売りが継続した。ただ、日経平均は前日に500円あまり下落しており、NYダウ先物が時間外で上昇に転じていたこともあって、本日は45円高からスタート。前場中ごろを過ぎると上げ幅を広げ、中国・上海株や香港株の反発スタートも支援材料となって、前引けにかけて26719.92円(317.08円高)まで上昇する場面があった。
個別では、前日売られた川崎船が急反発し、その他売買代金上位でもレーザーテック、郵船、ソフトバンクG、東エレク、トヨタ自などが堅調に推移している。大規模な自社株買い実施を発表したエプソンや、前日の決算説明会の内容が評価された日製鋼所などは大幅に上昇。また、非鉄金属市況の上昇を受けて関連銘柄が大きく買われ、大阪チタや邦チタニウムが東証プライム市場の上昇率上位に顔を出している。一方、キーエンスが2%超下落し、村田製は小安い。また、前日まで戻りを見せていた日医工が急反落し、東証プライム市場の下落率上位に顔を出している。
セクターでは、海運業、非鉄金属、精密機器などが上昇率上位。一方、電気・ガス業、建設業、パルプ・紙などが下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約57円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、リクルートHD、ファナックがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはダイキンとなり1銘柄で日経平均を約7円押し下げた。同2位はセコムとなり、キーエンス、7&I-HD、資生堂がつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26712.36(+309.52)
値上がり銘柄数 147(寄与度+354.11)
値下がり銘柄数 75(寄与度-44.59)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59810 1650 +57.99
ソフトバンクG 5225 170 +35.85
東エレク 58360 700 +24.60
リクルートHD 4805 203 +21.40
ファナック 20490 510 +17.92
エプソン 2125 173 +12.16
TDK 4370 100 +10.54
コナミHD 8800 250 +8.79
京セラ 7100 122 +8.57
テルモ 4017 58 +8.15
ネクソン 3085 85 +5.97
オリンパス 2654.5 42 +5.90
エムスリー 3818 67 +5.65
アドバンテス 8690 80 +5.62
ソニーG 11530 140 +4.92
豊田通商 4570 140 +4.92
NTTデータ 2000 28 +4.92
トヨタ自 2029.5 24.5 +4.31
日立建機 2938 108 +3.80
三菱商事 4361 104 +3.65
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ダイキン工 19760 -220 -7.73
セコム 8365 -161 -5.66
キーエンス 48950 -1310 -4.60
7&iHD 5210 -92 -3.23
資生堂 5082 -81 -2.85
アステラス薬 1953 -10 -1.76
花王 4980 -37 -1.30
協和キリン 2724 -28 -0.98
JT 2277 -23 -0.81
TOTO 4235 -45 -0.79
塩野義薬 6727 -21 -0.74
小田急 1738 -39 -0.69
ニチレイ 2306 -38 -0.67
住友ファーマ 1087 -19 -0.67
イオン 2290 -18 -0.63
静岡銀 749 -18 -0.63
コムシスHD 2449 -16 -0.56
東瓦斯 2580 -77 -0.54
リコー 1039 -15 -0.53
日清粉G 1552 -15 -0.53