24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり76銘柄、値下がり141銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。138.19円安の26863.33円(出来高概算5億5290万株)で前場の取引を終えている。
23日の米株式市場でNYダウは618.34ドル高と大幅続伸。バイデン米大統領が国内での景気後退の可能性を巡り楽観的な見解を示したほか、対中制裁の緩和を示唆したため、景気への悲観的な見通しが緩和。さらに、銀行大手JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が投資家向け説明会で経済や業績について明るい見解を示したことも好感された。ナスダック総合指数は+1.59%と4日ぶり反発。日経平均は3.91円高からスタートも寄り付きを高値にすぐに失速。前日の東京時間における時間外取引のナスダック100先物の大幅上昇を通じて米株高は既に織り込み済みだったほか、昨日とは対照的に今朝からはナスダック100先物が大きく下落していることが重しとなった。26809.95円(191.57円安)まで下げ幅を広げたが、その後はやや持ち直した。
個別では、レーザーテックやソフトバンクG、リクルートHD、ZHD、三井ハイテックなどのハイテク・グロース(成長)株の一角が大きく下落。前日に大幅高となっていたギフティやマネーフォワードなどの中小型グロース株も大幅安。5月既存店売上高の結果がネガティブ視された西松屋チェ、しまむらは揃って大幅に下落。岸田首相が防衛予算を大幅に増額すると表明したことで三菱重やIHIは朝方高く始まったがその後伸び悩んだ。一方、郵船や商船三井の海運大手が連日で大幅に上昇。米金融大手の業績上方修正を刺激材料に三菱UFJが堅調。三菱商事や丸紅、住友鉱など資源関連株が大きく上昇し、国内証券が目標株価を引き上げたDMG森精機も大幅高となった。
セクターではサービス、パルプ・紙、陸運などが下落率上位に並んでいる一方、海運、空運、非鉄金属などが上昇率上位に並んでいる。東証プライムの値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は14%となっている。
値下がり寄与トップはリクルートHDとなり1銘柄で日経平均を約23円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、ソフトバンクG、エムスリー、ダイキン、アドバンテ、TDKなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約9円押し上げた。同2位はバンナムHDとなり、テルモ、アサヒ、京セラ、キヤノン、住友鉱がつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26863.33(-138.19)
値上がり銘柄数 76(寄与度+48.22)
値下がり銘柄数 141(寄与度-186.41)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 58960 260 +9.14
バンナムHD 9482 249 +8.75
テルモ 4119 17 +2.39
アサヒ 4298 63 +2.21
京セラ 7200 26 +1.83
キヤノン 3238 34 +1.79
住友鉱 5466 94 +1.65
ファナック 20995 45 +1.58
三菱商事 4432 43 +1.51
伊藤忠 3696 42 +1.48
KDDI 4553 5 +1.05
丸紅 1376.5 25.5 +0.90
丸井G 2426 25 +0.88
コマツ 3175 24 +0.84
郵船 10480 240 +0.84
商船三井 3575 80 +0.84
いすゞ自 1565 41 +0.72
クボタ 2260 19.5 +0.69
三菱地所 1852.5 18 +0.63
JT 2296.5 15 +0.53
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リクルートHD 4697 -227 -23.93
ファーストリテ 59930 -520 -18.27
ソフトバンクG 5212 -64 -13.49
エムスリー 3895 -99 -8.35
ダイキン工 19580 -200 -7.03
アドバンテス 8630 -90 -6.33
TDK 4350 -55 -5.80
キッコマン 6640 -160 -5.62
中外薬 3571 -42 -4.43
オムロン 7329 -121 -4.25
エーザイ 5472 -112 -3.94
電通グループ 4455 -110 -3.87
信越化 17815 -100 -3.51
7&iHD 5173 -82 -2.88
花王 5070 -81 -2.85
NTTデータ 2030 -15 -2.64
セコム 8393 -74 -2.60
日産化 7250 -70 -2.46
ヤマハ 5170 -60 -2.11
富士フイルム 6924 -59 -2.07