25日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり97銘柄、値下がり120銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は小幅続落。35.06円安の26713.08円(出来高概算5億6111万株)で前場の取引を終えている。
24日の米株式市場でNYダウは48.38ドル高と3日続伸。4月新築住宅販売などの経済指標が悪化し、景気後退入り懸念が再燃。写真・動画共有アプリのスナップがマクロ経済状況の悪化を理由に業績予想を下方修正したことで関連株が軒並み急落したことも投資家心理を悪化させた。一方、公益や生活必需品などのディフェンシブ銘柄に買いが入り、NYダウは引けにかけてプラス転換。ナスダック総合指数は-2.34%の大幅反落だった。前日にナスダック100先物の下落を通じて既に米株安を相当程度織り込んでいた東京市場では、NYダウの上昇を引き継いで日経平均は36.61円安の小安い水準からスタート。朝方は売りが先行し一時170円程下落したが、ナスダック100先物が堅調に推移していたことが支えとなり、その後は前日終値近辺まで戻す展開となった。
個別では、前日に続きリクルートHD、三井ハイテック、ZHDが大幅に下落。ソフトバンクG、任天堂、楽天グループのほか、ベイカレント、SHIFTなどグロース(成長)株の下落が目立つ。6月の生産計画の下方修正が伝わったトヨタ自は朝安後に切り返したが、ホンダ、三菱自などは大きく下落。一方、レーザーテック、ルネサス、HOYAなど半導体関連株が強い動き。郵船、商船三井などの海運株は先週末から4日続伸。島根原発2号機の再稼働期待が高まった中国電力が大きく買われ、その他の電力株も連れ高となっている。ニトリHDは5月既存店売上高が冴えなかったが、あく抜け感から大きく上昇。東レはレーティング格上げを受けて大幅高となっている。
セクターではその他製品、サービス、水産・農林などが下落率上位に並んでいる一方、精密機器、電気・ガス、海運などが上昇率上位に並んでいる。東証プライムの値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%となっている。
値下がり寄与トップはリクルートHDとなり1銘柄で日経平均を約21円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、ファナック、ファーストリテ、電通グループ、任天堂、NTTデータなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約23円押し上げた。同2位は第一三共となり、テルモ、ネクソン、コナミHD、トレンド、オリンパスがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26713.08(-35.06)
値上がり銘柄数 97(寄与度+107.68)
値下がり銘柄数 120(寄与度-142.74)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 58910 680 +23.90
第一三共 3467 97 +10.23
テルモ 4185 61 +8.57
ネクソン 3150 55 +3.87
コナミHD 8800 110 +3.87
トレンド 7520 90 +3.16
オリンパス 2710.5 21.5 +3.02
ダイキン工 19480 70 +2.46
キッコマン 6690 70 +2.46
アステラス薬 2002.5 13.5 +2.37
住友不 3365 64 +2.25
京セラ 7201 31 +2.18
ブリヂス 4975 60 +2.11
味の素 3231 55 +1.93
7&iHD 5229 52 +1.83
三菱商事 4467 50 +1.76
JPX 1959 47.5 +1.67
伊藤忠 3728 46 +1.62
三井物産 3167 42 +1.48
三菱地所 1902 41 +1.44
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リクルートHD 4397 -203 -21.40
ソフトバンクG 5133 -58 -12.23
ファナック 20610 -300 -10.54
ファーストリテ 59580 -280 -9.84
電通グループ 4190 -270 -9.49
任天堂 57970 -1770 -6.22
NTTデータ 1996 -31 -5.45
オムロン 7155 -143 -5.03
ホンダ 3107 -69 -4.85
エムスリー 3813 -47 -3.96
村田製 8045 -124 -3.49
資生堂 5092 -92 -3.23
ミネベア 2261 -82 -2.88
デンソー 7413 -81 -2.85
エーザイ 5365 -77 -2.71
ソニーG 11295 -75 -2.64
花王 5023 -62 -2.18
TDK 4320 -15 -1.58
SUBARU 2081 -41.5 -1.46
安川電 4225 -40 -1.41