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日経平均は4日ぶり反発、ナスダック大幅続伸で上昇スタートも勢い続かず

日経平均は4日ぶり反発。26日の米株式市場でNYダウは516ドル高と大幅に5日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容にとどまり、過度な利上げ懸念が後退したことが引き続き相場を支援。複数の小売企業が市場予想を上回る好決算を発表したことで個人消費を巡る不安が払しょくされたことも相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.67%と大幅続伸。こうした流れを引き継いで日経平均は342.96円高と大幅に上昇してスタートすると、朝方26996.70円まで上値を伸ばした。しかし、節目の27000円を手前に失速すると、その後は上げ幅を縮める動きが続いた。円高進行が一服したことなどを背景に午後は一時持ち直す動きが見られたが、アジア市況が上げ幅を縮めたこともあり、伸び悩んで一進一退にとなった。

 大引けの日経平均は前日比176.84円高の26781.68円となった。東証プライムの売買高は11億6839万株、売買代金は2兆9671億円だった。セクターでは海運、保険、鉱業などが上昇率上位に並んだ一方、電気・ガス、ゴム製品、食料品などが下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は30%となった。

 個別では、1対3の株式分割と実質的な増配を発表した郵船が急伸し、東証プライム売買代金トップとなった。株式分割の思惑が高まった川崎汽船は、レーティングの格上げも追い風に大幅高。INPEXや日本製鉄といった市況関連株も買われた。前日に大きく上昇したフィラデルフィア半導体株指数(SOX)を受けてレーザーテック、東エレクが大きく上昇。アリババ株が決算後に急伸したことが好感され、ソフトバンクGが大幅高。東京海上HD、SOMPOHDの保険株がそれぞれ4%高。インバウンド需要の回復期待から前日に続き、JAL、ANAHDの空運株や、資生堂、パンパシHDといった内需関連の一角で強い動きが見られた。ニコンは前日の説明会が評価されて7%高と急伸。

 一方、任天堂、キーエンス、ファーストリテなどの値がさ株や、リクルートHD、エムスリーといったグロース(成長)株が下落。KDDI、JT、第一三共などのディフェンシブ銘柄も軟調。東証プライム売買代金上位ではダブル・スコープが7%安と大幅下落し、プライム銘柄の中で値下がり率トップとなった。LTS、ギフティ、ラクスなどの中小型グロース株の下落も目立った。

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