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日経平均は3日ぶり反落、手掛かり材料難のなか急伸後の反動安が優勢

日経平均は3日ぶり反落。前日の米株式市場は祝日で休場。一方、欧州市場では主要株価指数が揃って堅調に推移。日経平均は51.34円安と小幅反落でスタート。欧州株高を好感して一時27463.33円(93.9円高)と上昇に転じる場面があったが、前日に600円近く大幅に上昇した反動もあり失速。欧州の対ロ追加制裁を背景とした原油高への懸念も重石となり、一時は27250.70円(118.73円安)まで下落。一方、時間外取引のナスダック100先物の堅調推移や為替の円安進行が投資家心理を下支えし、日経平均は前引けにかけては再びプラス圏に浮上。午前に発表された中国5月の購買担当者景気指数(PMI)が、製造業と非製造業の双方で揃って前月から改善したことも支援要因になった。しかし、午後は再び売り優勢となり、下落に転じると、その後はじり安基調が続いた。

 なお、本日は、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)による定期銘柄見直しに伴うリバランスが行われたもよう。

 大引けの日経平均は前日比89.63円安の27279.80円となった。東証プライムの売買高は22億8880万株、売買代金は5兆5088億円だった。セクターでは鉱業、保険、石油・石炭が上昇率上位となった一方、海運、不動産、空運が下落率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は32%となった。

 個別では、原油高を追い風にINPEXや石油資源開発が急伸、三井物産や日本製鉄も高い。米長期金利の上昇を受けて東京海上HDやMS&ADも買われた。円安進行や4月世界生産台数の相対的な堅調さを手掛かりにSUBARUが4%高。フジクラはカバレッジ開始、ミネベアはレーティング格上げで大幅高。パイオラックスは配当計画の大幅引き上げが引き続き好感され、連日で急伸。国民皆歯科検診の導入検討の報道を受けて松風が東証プライム値上がり率トップとなった。ほか、ニトリHDや良品計画、ライオン、東洋水産などが高い。

 一方、川崎汽船や商船三井など海運株が前日に続き大幅下落。ベイカレントやSHIFTなどのグロース(成長)株は前日の急伸の反動もあって大きく下落。レーティング格下げを受けてTHK、DMG森精機、住友電工が大きく下落。JR東海やJAL、OLCなどのレジャー関連のほか、三井不動産、三菱重工業、三菱商事などの足元堅調だった銘柄の下落が目立った。

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