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日経平均は大幅に3日続伸、先週末の米株大幅高受け幅広いセクターに資金向かう

日経平均は大幅に3日続伸。先週末24日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。6月のミシガン大消費者信頼感指数確定値の長期期待インフレ率が14年ぶり高水準から下方修正され、インフレがピークに達した兆候が示されたため投資家心理が改善し、買い材料となった。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、幅広いセクターに資金が向かった。取引開始後は、外為市場で1ドル=134円50銭台と朝方に比べ40-50銭度ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均はやや上値の重くなる時間帯もあったが、朝方軟調だった米株先物が堅調な動きとなり、また、香港や上海の中国株が大きく上昇したこなどが東京市場の株価支援要因となり、日経平均は午前の中頃からは底堅い動きとなり、後場は一段高となって本日を終えた。

大引けの日経平均は前日比379.30円高の26871.27円となった。東証プライムの売買高は11億957万株、売買代金は2兆6990億円だった。セクターでは海運業、鉱業、機械などが上昇。一方、不動産業、ゴム製品、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。

個別では、信越化、ファナック、三菱重が大幅高。商船三井や川崎汽船の海運株、INPEXや住友鉱などの資源・エネルギー関連株、レーザーテックや東エレクのハイテク・半導体関連株も大きく上昇。エムスリー、リクルートHDなどグロース(成長)株も全般強い動きとなった。また、管内で需給逼迫注意報が発令されスポット価格上昇が期待された東電力HDも上げ、厚労省が副業解禁を促す動きが伝えられたことを手掛かりにみらいワークスやランサーズなども買われた。個別の材料では、自社株買いを発表した一工薬、上場2社との資本業務提携を発表したGameWith、「ブレクスピプラゾール」フェーズ3試験で有効性が確認された大塚HD、5月売上高が3カ月ぶりプラス転換したミスミGなどが買われ、コールセンター事業会社を子会社化すると発表したラストワンマイルも買いを集めた。

一方、三井不や菱地所などの不動産株や、KDDIなどの通信株、西武HDなどの電鉄株が冴えない動きだった。また、先週末急騰の反動からレノバ が安くなり、23年3月期営業利益は前期比43.3%減予想と発表したグロームHDが下げた。

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