27日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり180銘柄、値下がり40銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は大幅に3日続伸。先週末24日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。6月のミシガン大消費者信頼感指数確定値の長期期待インフレ率が14年ぶり高水準から下方修正され、インフレがピークに達した兆候が示されたため投資家心理が改善し、買い材料となった。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、幅広いセクターに資金が向かった。取引開始後は、外為市場で1ドル=134円50銭台と朝方に比べ40-50銭度ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均はやや上値の重くなる時間帯もあったが、朝方軟調だった米株先物が堅調な動きとなり、また、香港や上海の中国株が大きく上昇したこなどが東京市場の株価支援要因となり、日経平均は午前の中頃からは底堅い動きとなり、後場は一段高となって本日を終えた。
大引けの日経平均は前日比379.30円高の26871.27円となった。東証プライムの売買高は11億957万株、売買代金は2兆6990億円だった。セクターでは海運業、鉱業、機械などが上昇。一方、不動産業、ゴム製品、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約77円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは川崎汽船で9.64%高、同2位は東京電力HDで7.55%高だった。川崎汽船の他、海運大手各社は市況反発期待などで軒並み大幅高の展開になった。東京電力HDは、経済産業省が東京電力管内で27日に電力需給が厳しくなる見通しとして、初めての需給逼迫注意報を発令したことで、電力のスポット価格上昇などが思惑視されたようだ。
一方、値下がり寄与トップはKDDI、同2位は花王となり、2銘柄で日経平均を約24円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは住友大阪セメントで3.97%安、同2位はKDDIで2.34%安だった。KDDIは、欧州系証券の投資判断格下げが観測されている。
*15:00現在
日経平均株価 26871.27(+379.30)
値上がり銘柄数 180(寄与度+422.43)
値下がり銘柄数 40(寄与度-43.13)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5418 194 +40.91
ファーストリテ 71490 1050 +36.90
東エレク 47770 1040 +36.55
ファナック 22180 865 +30.40
信越化 15700 710 +24.95
アドバンテス 7670 280 +19.68
ダイキン工 21850 530 +18.63
TDK 4360 135 +14.23
リクルートHD 4112 125 +13.18
エムスリー 4004 145 +12.23
ソニーG 11505 255 +8.96
大塚HD 4797 245 +8.61
京セラ 7378 94 +6.61
豊田通商 4545 150 +5.27
オムロン 7105 141 +4.96
富士フイルム 7299 133 +4.67
デンソー 7350 133 +4.67
ネクソン 2863 63 +4.43
コナミHD 7700 120 +4.22
ヤマハ 5520 120 +4.22
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 4338 -104 -21.93
花王 5583 -77 -2.71
アステラス薬 2163 -15 -2.64
住友不 3563 -42 -1.48
三井不 2891 -38.5 -1.35
三菱地所 1955 -33.5 -1.18
ホンダ 3304 -16 -1.12
アサヒ 4493 -31 -1.09
日ハム 4180 -60 -1.05
ブリヂス 5163 -29 -1.02
NTT 3888 -61 -0.86
日東電 9100 -20 -0.70
京成 3575 -40 -0.70
京王 4575 -100 -0.70
丸井G 2344 -17 -0.60
住友大阪 3385 -140 -0.49
小田急 1769 -27 -0.47
協和キリン 3080 -10 -0.35
ニチレイ 2289 -19 -0.33
三住トラスト 4184 -81 -0.28