マネーボイス メニュー

日経平均は続伸、26500円回復後は戻り待ちの売り優勢

 

日経平均は続伸。前日の米株式市場は独立記念日で休場。欧州株式市場では英FTSE100や仏CAC40などが上昇した一方、独DAXは軟調。欧州市場はまちまちだったが、時間外取引のナスダック100先物が大きく上昇していたことを支えに日経平均は232.42円高からスタート。また、米国による対中国関税の一部適用除外を巡る報道も後押しした。ただ、日経平均は朝方に26532.51円(378.70円高)まで上昇した後は、節目の26500円を回復した目先の戻り達成感から騰勢一服となった。午後は再び緩やかに値を切り上げる展開となったが、連休明けの米株市場の動きを確認したい思惑も働き、26500円を回復するには至らなかった。

 大引けの日経平均は前日比269.66円高の26423.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億3818万株、売買代金は2兆4120億円だった。セクターでは保険、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった一方、海運、不動産、パルプ・紙が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は41%となった。

 個別では、レーザーテックや東エレクが自律反発狙いの買いから上昇。東京海上HD、第一生命HDは米金利上昇を受けて大幅上昇。原油先物価格の上昇を背景にINPEX、石油資源開発が買い優勢で、大阪チタニウムは急騰、東邦チタニウム、大平洋金属は大幅高となった。エムスリー、MonotaRO、SHIFT、JMDCなどのグロース(成長)株が全般強い動き。

 6月既存店売上がセール前倒し影響を除けば前年比プラスで、客単価の上昇傾向も確認されたファーストリテは大幅高。上半期決算の上振れと共に通期計画を上方修正したネクステージももみ合いの末に大きく上昇。楽天銀行の上場申請が好感された楽天Gは一時大幅高。4-6月期が前年比15%営業増益との観測報道が伝わったオービックが買い優勢。決算が買い手掛かりとなったところでハイデイ日高、アークランドサカモトがそれぞれ急伸。水素空気電池の報道を手掛かりにFDK、クレディセゾンとの資本業務提携が好感されたメディアドゥも急伸した。

 一方、郵船、川崎汽船、商船三井の大手海運が揃って大幅に下落。6月既存店売上が前年比マイナスとなった良品計画が軟調で、既存店売上がプラスながらも5月からの鈍化が嫌気されたユナイテッドアローズ、アダストリアは大きく下落。6月既存店売上が3カ月ぶりにマイナスとなったF&LCも大幅安。前期実績が会社計画を下振れ、今期見通しが市場予想を下回ったクスリのアオキは大きく売られた。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。