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NY株式:NYダウ208ドル安、大幅利上げを警戒

ダウ平均は208.54ドル安の30772.79ドル、ナスダックは17.15ポイント安の11247.58で取引を終了した。6月消費者物価指数(CPI)が前年比で41年ぶりの高水準に加速したため7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で1.0%利上げ観測も浮上したため売りが先行し、寄り付き後、下落。金利高が重しとなり、終日軟調推移となったが、景気後退観測が強まると、同時に引き締めも想定された程、進まないとの見方も広がり長期金利が低下に転じると売り圧力も後退した。引けにかけて下げ幅を縮小。セクター別では、自動車・自動車部品や小売りが上昇した一方で、銀行が下落した。

短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は同社買収案を撤回したテスラ最高経営責任者(CEO)のマスク氏に対し提訴し履行を要求したほか、空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグリサーチが同社株を買持ちにしたことを明らかにし、上昇。オンラインスタイリングサービスを提供するスティッチフィックス(SFIX)は同社役員を務める投資家のGarley氏が同社株100万株を購入したことが当局への届け出で明らかになり、買われた。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は、パナソニックが同社向けEVバッテリー生産工場をカンザス州に建設すると発表したことなどが好感され、上昇。ソフトウェア会社のアイアンソース(IS)は同業のユニティソフトウェア(U)が同社買収を発表し、大きく買われた。航空会社のデルタ(DAL)は第2四半期決算で、利益が市場予想を下回り、年内いっぱい営業コストのかさむ状況が続くと悲観的見解を示し売られた。また、検索会社のアルファベット(GOOG)は傘下グーグルの年内の採用を抑制すると発表し、下落。

アトランタ連銀のボスティック総裁は6月CPIの結果に懸念を表明、1.0%の利上げの可能性も否定しなかった。同総裁は2022年のFOMC投票権は持たない。

Horiko Capital Management LLC

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