8日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり151銘柄、値下がり70銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は4日続伸。先週末5日の米株式市場でNYダウは反発。7月雇用統計の強い結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が再燃し売りが先行したが、景気後退懸念も緩和したため徐々に買い戻しが強まり下げ幅を縮小し、ダウ平均は上昇に転じた。一方、金利上昇を警戒してハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は下落して取引を終えた。今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は125.78円安からスタート。ただ、取引開始後は下値を売り急ぐ動きは見られず、日経平均が先週末までの3日続伸で500円を超す上げとなった後にしては底堅いとの見方が広がり、日経平均は前週末終値近辺で推移し、午後は高値圏で堅調な動きとなった。引き続き好決算銘柄などが積極的に物色された。
大引けの日経平均は前日比73.37円高の28249.24円となった。東証プライムの売買高は11億2335万株、売買代金は2兆7090億円だった。セクターでは鉱業、石油石炭製品、金属製品などが上昇。一方、保険業、海運業、パルプ・紙が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は47%となった。
値上がり寄与トップは東エレク、同2位は第一三共となり、2銘柄で日経平均を約48円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは日本板硝子で17.72%高、同2位はフジクラで16.07%高だった。板硝子は先週末に上期予想を上方修正、営業利益は70億円から110億円に引き上げた。フジクラは、先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比16.6%増となり、上半期計画は従来の150億円から230億円に、通期では420億円から500億円、前期比30.6%増に上方修正している。
一方、値下がり寄与トップはコナミG、同2位はエムスリーとなり、2銘柄で日経平均を約20円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは日本製紙で7.17%安、同2位はMS&ADで6.42%安だった。日本製紙は先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は29億円の赤字で前年同期比77億円の損益悪化となっている。
*15:00現在
日経平均株価 28249.24(+73.37)
値上がり銘柄数 151(寄与度+191.98)
値下がり銘柄数 70(寄与度-118.61)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 49700 840 +29.52
第一三共 3643 179 +18.87
スズキ 4772 451 +15.85
バンナムHD 10020 391 +13.74
ファーストリテ 83860 260 +9.14
ソフトバンクG 5695 42 +8.86
キヤノン 3370 149 +7.85
アステラス薬 2052 32 +5.62
フジクラ 910 126 +4.43
塩野義薬 6869 114 +4.01
ヤマハ発 2688 111 +3.90
エプソン 2162 55 +3.87
エーザイ 6112 71 +2.50
信越化 17325 65 +2.28
日立建機 2915 64 +2.25
ブリヂス 5380 64 +2.25
三井物産 2998 54.5 +1.92
7&iHD 5437 54 +1.90
ホンダ 3397 26 +1.83
キッコマン 8670 50 +1.76
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
コナミG 6880 -320 -11.25
エムスリー 4619 -110 -9.28
ネクソン 3005 -130 -9.14
東京海上 7326 -374 -6.57
NTTデータ 2001 -34 -5.97
資生堂 5492 -168 -5.90
リクルートHD 5020 -50 -5.27
花王 5769 -113 -3.97
セコム 8774 -106 -3.73
TDK 4795 -35 -3.69
任天堂 57710 -1010 -3.55
トレンド 7560 -100 -3.51
電通グループ 4660 -85 -2.99
MS&AD 4023 -276 -2.91
三菱地所 1873.5 -73 -2.57
富士フイルム 7553 -57 -2.00
テルモ 4406 -14 -1.97
KDDI 4204 -9 -1.90
コムシスHD 2554 -53 -1.86
三井不 2822.5 -52 -1.83