10日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり122銘柄、値下がり99銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は続落。232.89円安の27767.07円（出来高概算5億5338万株）で前場の取引を終えている。
9日の米株式市場でダウ平均は58.13ドル安（-0.17％）と3日ぶり小幅反落。消費者物価指数（CPI）の発表を控えた持ち高調整から終日売り優勢。半導体メーカーのエヌビディアに続きマイクロン・テクノロジーも弱い見通しを示したため、同セクターが大きく売られ相場の重しとなった。ナスダック総合指数は-1.19％、フィラデルフィア半導体株指数（SOX）は-4.57％と揃って3日続落。米株安を受けて日経平均は44.85円安からスタート。半導体関連など値がさ株を中心に朝方は売りが先行し、寄り付き直後に27729.46円（270.5円安）まで下落した。一方、今晩に発表される米7月CPIを前に売り方の買い戻しなども入り、その後は下げ渋った。しかし、戻りは鈍く、前引けにかけては再び弱含みとなった。
個別では、SOXの急落を受けてレーザーテック、アドバンテスト、ルネサスなどの半導体関連が大幅下落。ファーストリテ、キーエンス、ソニーG、SMC、富士通などの値がさ株や、エムスリー、メルカリ、ベイカレント、SHIFTのグロース（成長）株も総じて軟調。カナミックN、JMDC、ペプチドリーム、アカツキ、じげん、やまみ、藤田観光などの決算発表銘柄が東証プライム市場の下落率上位に並んだ。
一方、レノバが見直し買いで急反発。決算発表銘柄では、住友林業、マツダ、三菱マテリアル、出光興産が大幅に上昇。ほか、ロート製薬、セグエグループ、理研計器、新日本製薬、日本マイクロニクスなどが決算を手掛かりに急伸し、東証プライム市場の上昇率上位に並んだ。マクロミルは好決算を材料にストップ高まで買い進まれた。
セクターではゴム製品、電気機器、精密機器が下落率上位になった一方、石油・石炭、電気・ガス、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体55％、対して値上がり銘柄は40％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約82円押し下げた。同2位は東エレクとなり、アドバンテ、エムスリー、トレンド、テルモ、アステラス薬などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは第一三共となり1銘柄で日経平均を約4円押し上げた。同2位はファナックとなり、KDDI、セコム、アサヒ、キリンHD、スズキがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27767.07(-232.89)
値上がり銘柄数 122(寄与度+67.92)
値下がり銘柄数 99(寄与度-300.81)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 3643 42 +4.43
ファナック 23020 125 +4.39
KDDI 4151 19 +4.01
セコム 8807 111 +3.90
アサヒ 4568 78 +2.74
キリンHD 2220.5 64.5 +2.27
スズキ 4858 58 +2.04
出光興産 3560 140 +1.97
SUBARU 2459 54.5 +1.92
花王 5847 51 +1.79
日立建機 2918 48 +1.69
トヨタ自 2085 9 +1.58
ホンダ 3409 21 +1.48
日東電 8670 40 +1.41
ヤマハ発 2736 36 +1.27
キヤノン 3379 23 +1.21
コムシスHD 2549 32 +1.12
安川電 4685 30 +1.05
クボタ 2150 27.5 +0.97
ミネベア 2430 27 +0.95
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 82770 -2340 -82.24
東エレク 44420 -1180 -41.47
アドバンテス 8100 -320 -22.49
エムスリー 4505 -180 -15.18
トレンド 8190 -390 -13.71
テルモ 4315 -89 -12.51
アステラス薬 2003.5 -40 -7.03
ソニーG 11240 -195 -6.85
バンナムHD 9850 -185 -6.50
ネクソン 2728 -86 -6.04
TDK 4765 -55 -5.80
京セラ 7376 -80 -5.62
大和ハウス 3033 -157 -5.52
ダイキン工 23970 -155 -5.45
信越化 17065 -125 -4.39
キーエンス 54320 -1210 -4.25
日産化 7040 -120 -4.22
リクルートHD 4955 -31 -3.27
ブリヂス 5258 -93 -3.27
太陽誘電 4380 -90 -3.16